第1001話 おしゃべりファンタジスタ
さぁ、1000話の興奮もすっかり冷めた1001話でございます。
もうね、1000話終わったら普通の回ですから。祭の余韻とかそういうのウチやってませんから。
さーて今回はまた家族ネタというか子どもネタでバシッと決めたいところ。ここ最近子どもネタがない気がして。
お風呂場でのお話なんですよ。
まだまだ宇部家は皆で仲良く入っているのですが、子ども達の成長に伴い、そろそろ狭くなってきているのも事実。ぼちぼち男チーム女チームで分けても良いのでは、と考えているところでございます。
とは思うものの、まだまだ皆でわいわい入りたいということもあり、ついついその日を伸ばし伸ばしにしておりました。
そんな中。
わっしゃわっしゃとパパに髪の毛を洗ってもらっていた娘ちゃんが、まーたよくしゃべるわけです。お前、頭洗われてる時くらいしゃべるのをやめろ、泡がお口に入るだろ、と思うわけですが、我が家のおしゃべりファンタジスタ・娘ちゃんは食べてる時と寝てる時以外は基本的におしゃべりしているタイプですので、頭をわしゃわしゃ洗われようが、お口が暇ならしゃべるのです。
そんな娘ちゃんがですね、こんなことを言いまして。
娘「パパ、オレンジの英語、教えてあげようか?」
旦那「――んふっ!?」
宇部「――んふぉっ!?」
オレンジはそもそも英語だぞ。
口には出さずとも、お互い同時に吹き出しましたし、アイコンタクトでもばっちり通じ合いましたから。
指摘するのは簡単です。
オレンジはそもそも英語だよ、と。
だけれども、こんなにおいしいパス、逃してなるものか、って話ですよ。
それにほら、彼女は「オレンジ」と発音しましたけど、もしかしたら、「
旦那「お、教えてほしいなぁ」
宇部「ママも聞きたいなぁ」
大人達はニヤッニヤです。
頭をざばざば洗われている娘ちゃんには見えていませんが、大人達はもうニヤッニヤしています。娘ちゃんはパパとママが揃って教えてほしいと言ってきたので、もう得意気です。ちなみにお兄ちゃんは湯船でマイペースに遊んでいます。たぶん彼はオレンジが英語だってわかっているはずです。
娘「じゃあ教えてあげるね」
――ごくり。
娘「オレンジの英語は――」
英語は――?!
娘「コーラルだよ」
違う――!
いや、まぁ確かに珊瑚色ってのはオレンジっぽい色味はあるけれども。
だけどコーラルってのは珊瑚だし。珊瑚色のことだし!
いまのプリキュアに『キュアコーラル』っていうのがいるので、仮にこいつがオレンジ枠ならそう覚えちゃったって可能性もあるんだけど、こいつはこいつで全然オレンジじゃねぇし。むしろ薄紫だし! 変身前も『さんご』って名前なのに何で薄紫なんだよ! ちびっこが間違えて覚えるだろ!
まぁそれは良いとしてですよ。
例えコーラルに少々オレンジ色の要素があったとしても、イコールではないというか、コーラルは珊瑚の英語ですし。そして、ここで娘の言うオレンジが果実の方ではなくて色を指すものだとわかったので、その辺も教えてやらんといけませんし。
というわけで、教えましたよね。なるべくやんわりと。彼女を傷つけないよう、優しい言葉で。
宇部「娘ちゃん、コーラルっていうのはね、珊瑚の英語なんだよ」
旦那「そうだよ、ほら、キュアコーラルに変身する子、さんごちゃんでしょ」
娘「あー、そっかー」
とりあえず、橙色を英語にしたらオレンジだよ、というのも合わせて教えながら、私はと言うと――、
そういや確かあさりちゃんのママの名前も『さんご』さんだったな、と珊瑚繋がりで別の漫画作品を思い出しておりました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます