第939話 髪の毛 ※下の話

 今回はね、髪の毛にまつわるシモの話でござい。そんなのタイトルのまんまじゃん、ってツッコミも聞こえてきそうですけど。


 でもあれでしょ? 宇部さんのことだから、シモったってあれでしょ、排泄の方のでしょ? やだもー、朝の爽やかな時間にやめてよー、って思われたかもしれないんですけど、違います。宇部さんだってそっち以外の下の話くらい出来らぁ! ってなもんです。


 とはいえ、大したことない話ですし、結局排泄の方にも関わってくるんですけど(関わってくるんじゃん)。


 ある日、お風呂から上がった旦那がですね、パンツを履きながら「そういえば」と言うわけですね。


旦那「こないださ、用を足そうとしたらさ」

宇部「おっ、どうした」


 まぁこの部分はちょっと上品にしました。何せこれ更新してるの朝だから。ほんとはね、もうちょっと具体的な液体名が飛び交ってます(『液体名』とか書いた時点で上品の欠片もない)。いや、液体名云々なら『飛び散ってます』って書いた方が良かったかな? ニホンゴ、ムズカシネ−(もう台無し)


 続けます。


旦那「パンツから長い毛が出て来て」

宇部「●毛では?」

旦那「それが絶対俺のじゃないって長さでさ」

宇部「じゃあ誰のよ」

旦那「いや、あなたの」

宇部「えっ、私の?」

旦那「あなたの髪の毛よ」


 まぁ、パンツの中から出て来たわけですね、長い髪の毛(たぶん私の)が。


 たぶんお洗濯の時に入り込んじゃって、そのまま気付かずに畳んでしまっちゃったんだろうな、って。いや、だってそんな一枚一枚ひっくり返したり手を突っ込んだりして髪の毛探します? 探さないでしょ? 皇帝陛下のパンツでもあるまいし! そりゃ私だってそれが皇帝陛下のパンツだったら裏も表もコロコロかけますけど! 誰だよ、皇帝陛下って!


 そしたら。


旦那「俺てっきりさ、いよいよ松清子が浮気防止に仕込んだかと思ったんだよ。こう、パンツ下ろしたら嫁の髪の毛、ババーン! みたいな」

宇部「浮気防止も何もさ、女の前でパンツ下ろした時点で未遂でもアウトでしょ。私は許しませんよ」

旦那「あっ、そっか」

宇部「ていうかさ」


 そう、それよりもですよ。


宇部「その髪の毛、本当に私の……? 既にそれが別の女の毛である可能性は……?(ゴゴゴゴゴゴ……」

旦那「ない! それはないよ! 絶対松清子のだよぉ! 浮気なんかしないよぉぉぉ!」

宇部「いや、娘の可能性もあるじゃん(腰くらいまであるからたぶん長さは同じくらい)」

旦那「あっ、そっち……? いや、太かったもん! 娘のより!」


 まぁ、途中からは当然おふざけなんですけどね。

 ちなみに、私の髪は皆さんもご存じの通りバリカタハリガネなので、めちゃくちゃ太いんですけど、娘はいまのところまだ細いです。頼む、そのままであってくれ。


 しかし旦那からすればホラーですよ。ここではパンツから、なんて表現にしましたけど、実際はブツに絡んでたらしいですから(ここでバラすならなぜパンツからと書いたんだ)。うわぁ、松清子、そこまでして……? と思ったらしくて。


 いや、さすがに私でもね、そんなことしませんて。普通に嫌だよ、排泄器官を覆うものに自分の髪の毛を意図的に仕込むとかさ。意味分かんないし。ていうかパンツのことを『排泄器官を覆うもの』って表現したの初めて。たぶん、この世で最も色気のないパンツの表現法だと思う。


 ただ、成る程、浮気防止の策としてそういうのもあるのか、って思いましたね。

 なのでいつかヤンデレヒロインを書くことがあったら使う予定です。書く予定は全くありませんが。

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