第937話 そんなに有名なやつなの?

 ちょっとこれはですね、一部の地域の方から怒られそうな話なんですけどね、それでもちょっとどうしても気になったから書いちゃうんですけど。一部の地域というか、ズバリ言うと宮城県の方なんですが。


 先日、いつものように仕事帰りにスーパーに寄ってですね、さーて今日の夕飯はどうしようかしら~、ってカートを押しながら色々考えていたんですけども、通路沿いのね、あれなんて言うのかしら、ウチの店では『エンド』って呼んでるんですけど、あの通路に面した棚ですよ。大抵お買い得商品とか、いま時期ならお鍋のスープとかそういう季節商品って言うんですかね、そういうのが並べられがちなところなんですけど。


 そこにですね、ご当地ポテトチップスみたいな感じで、ずらーっといろんな味のポテトチップスが並んでたんですよ。


 その中にですね、『宮城県産じゃがいも使用』ってでかでかと書かれたポテトチップが並んでまして。Calbeeのでした。そこでね、私は疑問に思ったわけです。


「宮城県ってそんなにじゃがいも有名なところだったの……?」


 もうね、ほんと感じ悪いのはわかってるんですよ。

 この北海道民のね、北海道至上主義みたいなね、そういうのが鼻につく人って結構いると思うんですよ。確かにね、私もいま北海道から出て秋田県にいるわけですけども、姉とか母親がね、北海道のことをアピって来るのたまにうざいですもん。何だよお前ら、いま北海道にいるのがそんなに偉いのかよ、って。まぁそれは良いです。


 ただ、乳製品とじゃがいもに関しては、さすがに北海道を出た私でも「いや、それに関しては譲れねぇ」と思うわけです。ていうかマジで初めて知ったんですよ、宮城県がここまでじゃがいもを推すほどだったなんて。ずんだとかね? 牛タンとかね? 笹かまとかね? そういうのならわかります。いや、じゃがいも!? って。


 それでですよ、それと同時期くらいですかね。

 今度はお芋コーナーでもですね、何だったかな、『フライドポテト用じゃがいも』みたいな感じの商品名でじゃがいもが売られてまして、それもやっぱり宮城県産だったんですよ。まず調理目的がそこまで限定されてるのってすげぇこだわりだな、ってびっくりしたんですけど、なかなかご家庭で作るもんでもなくない? なんて思ったんですが、そこでもやはり、


「いや、宮城県のじゃがいもと言われてもなぁ。それより早く北海道産のじゃがいもを置いてくれ」


 そんなことを考えてスルー。

 ここ最近北海道産のじゃがいも売ってないんですよ。もちろん私は皆さんもご存じの通りの馬鹿舌野郎ですからね、どんなに故郷を愛していても、それがどこ産のじゃがいもかなんて絶対にわからないと思うんですが。だけど、北海道のじゃがいもだー、って買いたいんですよ。


 でもほんとに疑問なんですよ。

 私の中で『じゃがいもといえば北海道』というのがかなり根強いものですから、「宮城県産のじゃがいもですよ!」ってアピールされても全然響かないわけです。


 ていうか、宮城にはずんだと牛タンと笹かまっていう強力なカードがあるんだから、良いじゃない! まだ不十分なの?! じゃがいも市場も狙ってるの?! 欲張りさんめ!


 あと、全然関係ないんですけど、最近、『戦う秋田名物』こと『超神ネイガー』氏のツイートで実は秋田県が食糧自給率第2位(1位は北海道)ということを知り、めちゃくちゃびっくりしました。秋田県すごいよ。旦那にも話してみましたが、彼も知らなかったようで、秋田やるじゃん、って言ってましたね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る