第914話 『鳥』
この話が投稿される頃には拙作の『桃嫌いの桃太郎2(こんなタイトルじゃねぇ)』の例のシーンが公開されているということで。
なので、「えっ、例のシーンって何!?」って気になった方は『桃嫌いの桃太郎2』、前作も合わせて読んでくれよな!(強欲)
いや、別にネタバレとかじゃなくてですね。うん、まぁ、多少の匂わせ? みたいなのはありますけど。『桃嫌い2(とうとうこんなタイトルに)』の方のコメント欄で思い出したことがあってですね。
ヒッチコック監督の映画『鳥』ですよ。名前くらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。あと、やたらと鳥に襲われる、とか。それくらいの情報は。あれですね、『13日の金曜日』におけるチェーンソー持ったホッケーマスクの殺人鬼が出るやつでしょ、みたいな。それは何一つあってねぇけどな(×チェーンソー、ホッケーマスクは3から)。
せっかく鳥にまつわる話を書いたんだし、御大の名作を見てみようかしら(Amaz○n primeで無料だったし)、ということで。
気にはなっていたんですよ、この映画。ヒッチコック監督の作品は『サイコ』くらいしか見たことがなかったんですが、そのたった一作で「へぇー、ヒッチコック作品っておもしれーじゃん」って少女漫画でいうところの「俺になびかねぇなんておもしれー女」的な態度だったんですけど、それでも『鳥』は見てなかったんですよ。
だって、鳥に襲われるってだけの話なんでしょ、と。
いや、これがね?
それがあなた、鳥って。
鷲とか鷹とかヒクイドリとかね? そういうやつならわかりますけど。あれでしょ? 予告編とか見た限りだと、イイトコかもめとかそういうやつでしょ?
返り討ちでしょ。焼き鳥でしょ。こちとらホモサピエンスぞ? って。
だからきっと今回、こういう話を書きでもしなかったら、この先も見ないんだろうなって思ってですね。書き終えて時間もあったものですから、どれ、どんなもんだと。私の『鳥』とお前の『鳥』、どっちがアレか勝負だ! なんつってね。ヒッチコック御大に喧嘩吹っ掛けるつもりで見たんですけど。
まぁ当たり前に完敗ですよね。そりゃそうだわ。こちとらアマチュア作家やぞってなもんで。
ただですね、正直なところ、鳥は怖かったんですが、私にはあんまりよくわからない映画でした。というのもですね、何で鳥が人を襲うようになったかとか、ほんと謎なんですよ。最後まで謎のまま。
例えばこれが、狂気の科学者が特殊な音波か何かで鳥達を操って――っていうなら、その科学者をどうにかすれば一件落着じゃないですか。あとはそうだなぁ、ヒロインが実は鳥にまつわる何か残酷なエピソード持ちで(虐待してたとか)、鳥達が復讐を――ってのでも、まぁわかるんですよ。
ないんですよ。そういうのが。
怪しいのはまぁヒロインなんですけど(彼女が町に来てから襲撃がスタートした)、別に主食が焼き鳥ってこともないですし、鳥虐待エピソードもなかったですし、ただ単に鳥に嫌われてるってだけ? それに襲われるの彼女だけじゃないですしね。
だから、鳥達の襲撃シーンなんかはものすごく怖いんですけど、えーこれからどうなるのー? どうやって終わるのー? って見てたら、ふわっと終わりを迎えたという。
えっ、終わり……?
これといって何も解決しとらんのだが……?
やっぱりこう、ズバッと解決(しなくても少なくとも当面の脅威は去る、みたいな)! みたいなのばかり見てたからでしょうか、このふんわりエンドにもやもやしちゃって。それとも何、これはそういうのを味わうやつなの?
そう思ってレビューを見たりしたんですけど、★4とか5が多かったですし、レビューの内容も高評価なんですよ。中には私と同じな感じのもあったんですけど。
まぁ私は映画は好きっちゃー好きなんですけど、安定のニワカ野郎なので、その映画のメッセージがどうとか、隠された意味がどうとかそういうの全然わからないタイプなものですから。
というわけで、ご興味のある方は見てみようぜ、ヒッチコック御大の『鳥』! 感想はこのコメント欄じゃなくても全然構わないので、その時はぜひ! 全然関係ない作品のコメント欄とか近況ノートとかに「あーそうそう『鳥』見ましたー」的なノリでお気軽に。
あとついでに自作もよろしくお願いします。珍しくかなり押してみる。
『桃嫌いの桃太郎と癖の強い三人の仲間』
https://kakuyomu.jp/works/16816452218407521775
『桃嫌いの桃太郎と恩を返す物語達』
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