第856話 そこにいたんか
お洋服を買った時にですね、たまに予備のボタンみたいなのがついてくることないです?
ボタンのある服とか、コートとかですかね。たまにズボンなんかでも。
その予備ボタン類の保管にいつも困る宇部です。確かにですね、ボタンが取れちゃうことってあるんですよ。あるんですけど、大体の場合、完全に取れて紛失してから気付くというよりは、あーこれもうすぐ取れるな、一回取ってつけ直すか、みたいな感じなんですよね。だから、その予備ボタンを使うことってほぼなくて。
そんでいざガチでどっかいっちゃった時にはその予備を既になくしてしまっているという……。何やってんだお前。
お裁縫好きのくせに、そういうボタンを収納する場所をちゃんと設けていないんですよ。それが敗因だというのはわかっているんですけどね。
それでさすがに反省して場所を作ったは良いものの、やっぱり全然使わないものですから、何かの折にそこを開けて「何だこのボタン」って結局捨ててしまったりして。駄目じゃん。
とにかくですね、そういう『予備』の保管が下手くそなんですね。洗剤の詰替みたいに頻度が高いものとか、そこまで出番がないにしても卓上コンロのボンベ(災害用の)みたいに大きいものはさすがに大丈夫なんですけど。
でもまぁ、ボタンくらいどうにでもなるじゃないですか。いっそ全然違うボタンをつけて「いや、これはこういうおしゃれのやつだから」って言い張っても良いわけですよ。だからそこまで気にしてなかったんですけども。
そう、それでですよ。
今日はね、まぁそういう予備のもの(しかも小さいやつ)のお話をしたくてですね。っていっても、ボタンではないんですけど。
パッキンなんですよ。
水筒の。
北海道ではなかったやつ――というか私が小さい頃にはなかったんですが、子ども達はですね、水筒を持って学校や保育園に行くんですね。熱中症対策で。保育園は2年前までそんなことなかったんですけど、コ□ナのアレで、ってことらしく。コ□ナと水筒の因果関係はいまいちよくわからないんですが、いままで蛇口から直飲みだったのかしら。まぁ良いです。
それでですね、まぁ水筒を持たせるわけなんですが、1ℓくらいのやつを持たせると、ただでさえ荷物(ランドセル)が重いのに、それプラスって考えると、どうにも大変そうで。それでも全部飲みきって来るんだったら良いんですけど、半分以上残してくるんですよ。だったらあれだ、OLが職場に持って行くようなマグボトルで良いんじゃないのか、って話になってですね。ていうか、女の子なんかはそんな感じなんですよ。
というわけで、750㎖くらいのやつを買ったんですよ。500の方でもいいような気がしたんですが、夏本番のことを考えて。
そしたらその子、どうやら予備パッキンがついてくるらしく。まぁ、パッキンは消耗品ですからね。予備ボタンよりは絶対にあった方が良いやつ。
というわけで、箱を開け、取説を取り出したわけですが、パッキン、どこにも入ってないんですよ。えー、うそ、マジで? でもまぁ、安いやつだし(ホームセンターのPB商品)、そういうこともあるのかな。
まぁ、もしもの時はボトルごと買い替えるか、パッキンだけ取り寄せてもらえば良いや、なんて思ってですね、とりあえず使う前に一回洗うかー、って蓋を外してお水をジャー。
浮かんでくる予備パッキンの小袋。
おま!
お前!
中に入ってたんか!!
基本宇部さんはちゃんと確認しないタイプだよ!
たぶんこれあともう2回くらいやるやつだよ!
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