第847話 コンブチャ

 相変わらずあんまりコンビニに行かない私です。

 コンビニに行かないのもそうなんですけど、スーパーでもペットボトルのコーナーにあんまり行かなくなりました。


 だってほら、お茶は家で作りますから。

 唯一買うとすれば、旦那が飲む炭酸水ですかね。

 でもそれもお酒コーナーとかに置いてたりするわけですよ。割る用なのかしら。


 なので、巷で流行っている飲み物、なんていうのもドカンドカンCMで宣伝してくれないとわからないわけでして。でも、我が家のTVはほぼほぼ子ども達に独占されており、流れているのもほぼほぼNHKということもあって、CMを見る機会もあんまりないわけですよ。


 そんな中、先日旦那とお出掛けした日の帰りにコンビニに寄ったわけです。そんでまぁ、用もないのにペットボトルコーナーを見ておりますと、


KOMBUCHAコンブチャ


 というお茶が売られておりまして。


 コンブチャ……?

 昆布茶!


 そりゃそうですよ。

 コンブチャったら、昆布茶ですよ。そうでしょう?


 へー、昆布茶も令和ともなると英語表記になるんだなぁ。えっ、何、しかもこれ炭酸なの?! おいおい昆布茶よ、大丈夫か? お前にはちょっとオーバースキルなんじゃないのか、炭酸は? そもそも冷たいコーナーにいるけど、その時点からして大丈夫? いや、ていうか、何、リンゴとマンゴーとか書いてるけどマジで大丈夫?


 もう頭の中が「大丈夫か?」の大行進で。

 いままでこんなにも昆布茶の身を案じたことはなかったですね。

 お前はお前のままで良いんだよ。無理して背伸びなんかするな。英語表記なんてお前らしくないじゃないか。無理して発泡しなくても良い、フルーティーじゃなくても良いんだ。お前にはお前の良さが――、


 ってこいつ昆布茶じゃねえええええええ!


 っていう。


 昆布茶ではないのでした。

 コンブチャだけど昆布茶ではないのでした。紛らわしい。


 コンブチャが昆布茶でないのならば、そんなお茶に用はありません。いっそ昆布茶だったら飲みたかったけど。


 そう思っていたらですね。

 買ってきましたね、旦那が。


「いやー、何か飲んでみたくて」って。すげぇ、この家に女子がいる。飲料のチョイスが女子。


 それでですね。

 どうやらそのコンブチャ、発酵ドリンクらしくて。海外セレブなんかも大注目らしいんですわ。整腸作用も期待出来るとか何とか。


 で、旦那が飲んだわけですけど、これがもうすごかった、と。何がどうすごかったのかについてはお食事中の方もいるかもしれませんので控えさせていただきますけど、食事中には避けた方が良いようなジャンルにおいて「すごかった」らしいのです。


 となると、当然のようにですね、


「だから松清子にも買ってきた」


 となるわけです。


 ヘイヘイヘイ、ユーはどうして私のお腹事情をご存じなのかな? と。

 いやいや甘く見てもらっちゃあ困るぜ。ここ最近はそこそこ調子が良いんだからなHAHAHA!


 ではあったんですけども、それだけすごいと言うんなら、どれ試しに、と飲んでみたんですよ。


 もう皆さんおわかりですね。


 うんともすんともですわ。

 何だよ、お前もかよ!

 

 旦那は飲んだ翌朝に効果があったらしく、旦那の知り合いも飲んで即効いたらしいんですけども、私のこの鉄の腹には全くといって良いほど効果なし!


 今回もただただ私の腸の強さを見せつけてしまう結果となってしまいました。何なの私の腹。チャンピオンなの?


 いや、出る時は出ますけどね。

 

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