第846話 柄がきれい
何かね、伏線を回収する、っていう話でね、広げた風呂敷を畳む、っていうじゃないですか。
きれいに畳める人、
きれいではないけどちゃんと最後まできっちり畳める人、
何か端っこの方を畳み忘れる人、
畳むつもりだったんだけど、そのままお片付けを余儀なくされた人、
もう畳むつもりもない人。
まぁそれぞれあるとは思うんですけども。
私もですね、まだ
ただ、こっちはですね、とにかくPVは他サイトの半分以下になったものの、反応がすごくある(当社比)んですね。なので、やべぇ、めちゃくちゃ読まれてるじゃん。※この場合の『めちゃくちゃ』というのは、人数をさすわけではありません。
そうなるともう下手なものは書けないわけですよ。
何が何でも完結させねばと思いますし、一人でも多くの人に読んでもらいたい欲なんかも出るわけで。
そうなると、やはり必要になってくるのが、『伏線』。上記でいうところの『風呂敷』というやつでしょうか。
ただまぁ私の場合、そこまでその風呂敷、でかいやつじゃないんですよね。それでも畳むのにえっちらおっちらですし、割と端っこの方はきれいに畳めてないかもですし。
それで私自身ですね、ここに限らず書籍の方でも、あんまり長いと最初の方に貼られた伏線とか結構忘れちゃったりするものですから、その回収人が満を持してやって来ても「こちらさん、どなたでしたっけ?」って前のページに戻って確認、なんてこともしばしばでして。
なので最近思うのは、私が伏線を回収出来るのはギリギリ10万字が良いところだな、って。この枠内で回収しないと、もうガチで忘れる。そんなのちゃんとプロットに書いとけやって話なんですけど、書いてても何か逸れていくんですもん!(逆切れ) 買い物メモがあっても余計なものを買ったり、一番肝心なものを買い忘れて帰るような私ですからね。日常生活でもこんな感じなんですから、小説でも無理なんですよ。無理とか言うなよ。
だから、長編を書くにしても、長さの割に風呂敷はちっちゃいですね。
そしたらね、あなた、ネットニュースでですよ、素晴らしい言葉を知ったんですよ。
「広げた風呂敷を畳んでないけど模様がきれい」
Twitterでの呟きらしいんですけど、伏線を貼るのはめちゃくちゃ上手いけど、回収の方はぐだぐだになっている作品に対して、そう思うようになったら、何かあんまり(回収がぐだぐだでも)気にならなくなった、っていう。
確かに、このご時世ですね。我々のようにアマチュアで好き勝手書いているならまだしも、プロの世界なんかではどんなに作家が頑張って書いていても途中で切られちゃう作品だってあるわけですよ。そのぐだぐだ回収が作家の筆力によるものなら腕を磨けって話になるわけですが、残念ながら上からの圧力だったりする――まぁ結局人気がないから切られるんだろ、って言われたら元も子もないですけど――こともあるわけじゃないですか。
だったらね、まずはもう思いっきり柄の綺麗な風呂敷を広げてですよ。まぁ、畳めればOKみたいなね、そんな気持ちでね。
いや、そんな気持ちでね、じゃないですよ。
お前の場合は好き勝手書けるんだから、打ち切りどうこうとかないんだから、柄の美しさもそうだけど、ちゃんときっちり畳めや、ってね。
しかしこの伏線回収って、どうやったらうまくなるんでしょうね。
気持ち的には風呂敷っていうか、ハンカチくらいの大きさしか広げられていない気がするんですが。いつかね、ちゃんとお重を包めるくらいの風呂敷をばしーっと広げてやりたいと思っています。
思っているだけです。
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