第793話 第2回馬鹿舌王決定戦

 さぁ、間髪を入れずに第2回の開催なのであります!


 ここから読んだ方のためにざっくりと説明(という名の字数稼ぎ)を致しますと、いつも仲良し宇部夫妻が(このエッセイのネタのために)その夫婦仲に亀裂を入れるべく(そんな物騒な目的だった?)提案された、悪魔のような企画なのであります!(何の説明にもなってねぇ)


 まぁかいつまんでいえば、お正月特番でお馴染みの『芸能人格付けチェック』に感化されたわたくし宇部が、自宅でもやってみようぜ! と会社の慰安旅行の利きビール対決で見事馬鹿舌王の称号を手にした旦那に果敢にも勝負を挑んだ感じです。


 こんな企画でもなけりゃ夫婦の会話なんて……なんてこともないのですが、たまにそんなレクっぽいこともやってみると新鮮な感じで楽しいのではないでしょうか。


 ……って危うく〆るところでしたわ。

 肝心なところ一個も書いてねぇ。


 そうそう、それでですよ。

 大して字数を稼げなくてちょっとしょんぼりな私ではあるんですけど、これまでにこのエッセイで鍛えたこのぐだぐだ文章法でどうにか薄く伸ばし伸ばしつつ続きを書いていこうと思います。


 はいっ、そういうわけでね!

 いきなり謎のテンションになりましたけども、ほら、ここからは実況も入れていかんといけませんのでね? 無理やりにでもテンション爆上げで行かないといけないわけですよ。落ち着いた実況はあれNHKの将棋のやつくらいですから。そうですよね? 知りませんけど(知らねぇのかい)。


 というわけで第2回はチーズ対決!

 本当はここで板チョコ対決も入れときたかったのですが、まぁ単純に回を分けた方が話数を稼げるのと(コラッ)、外れ枠の安いチョコが手に入らなかったこともあり、次回に持ち越しとなりました。外れ枠なんて書くのはまぁ申し訳ないんですけど、あれですね、いわゆるPB商品ってやつです。トップバリュとか、CGCブランドのやつです。外れ枠なんて言いつつも、宇部家ではかなりの戦力だったりします。濃いめの味付けにするやつは大抵PB商品なのです!(無駄に声を張る)


 さて、得意のぐだぐだ文章法でまんまと900字近く稼ぐことに成功しました。坊や達、これが大人の力なんだぜ。


 さぁ今回も目隠しはございませんし、AとBの札もなければ個室もありません! そんな中でも張り切ってやってみましょう、第2回馬鹿舌王決定戦! どんどんパフパフー!


 今回は北海道民なら皆大好き雪印の6PチーズとCGCの6Pチーズ! やはりこの手の対決前には多少のビッグマウスで場を盛り上げなくてはなりませんので、


宇部「道民が雪印のチーズを外すわけがない。外したら引退しても良い(何から?)」


 とでかい口をぶっ叩いていざ勝負!


 私は知っているのです。

 雪印は柔らかく、CGCのはそれと比べて多少硬いということを! そりゃあ私だって毎回雪印を買いたいですよ。だけれどもお財布と相談した結果泣く泣くCGCを選ぶことはあるのです。それを調理する(ちぎってサラダとかに入れる)際、「おいおい、何でこんなにかってぇんだよ(雪印と比べて)」と何度愚痴をこぼしたことか。道民、さらには台所を預かる兼業主婦として、これは絶対に負けられません。


 が。


旦那「はい、こっちがAね」

宇部「……(おっ、柔らかいな。さてはこっちが雪印)」

旦那「そんでこっちがB」

宇部「……(多少硬い。ということはこっちがCGC……。いや、待て。こっちの方が何か味濃いぞ? えー、あれれ、この場合味が濃い方が美味しいってことになるのかしら?! そもそもチーズの美味しさってどこ……?!)」


 何かね、「チーズとは」「チーズの美味しさとは」みたいな世界に入り込むところでしたよ。

 

 前回のワイン対決でも思ったんですけど、これね、直感を大事にした方が良いですね。えーっと、直感ってどっちの意味だっけ。いま自分のエッセイで調べましたけど、そう、経験などから無意識的に処理する方ですって。うん、そっちそっち。そっちの方でバシッと決めた方が良いです。あれこれ考えると深みにはまってわかるものもわからなくなりますから。


 だからもうね、いっそ「柔らかい」の一本に絞って「A!」って答えましたわ。Bの方が味が濃くてなんか美味しいような気がしたんですけど、ただ単にしょっぱかったってだけの可能性もありますから。


 そして結果は見事正解。


「ま、この私(道民)が雪印を外すわけないよね」


 と言いつつも、心臓はバックバクでしたよ。


 そんで、旦那も旦那で「柔らかいから」っていう味以外のポイントで雪印を見事当ててみせるという。


 おい、どっちか外せよ! いつまでも引き分けじゃねぇか!

 そんで今回全然実況ぽくなかったし!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る