第792話 いっそ理想のバレ方
さぁ本日も張り切ってとらたぬ(取らぬ狸の皮算用)だ!
というのもですよ。
まぁ、もちろんカクヨムコンの結果はまだまだ出ませんからね。出るまではどんなとらたぬも可能なわけですよ。だからちょっと今回はこないだのエッセイの後、宇部の脳内でさんざん盛り上がったとらたぬをね、ちょっと書いとこうかなって。
息子のね、絵がうまいって話からですよ。このままずーっと描き続けて、立派な絵師にならねぇかな、って。イラストレーターと絵師って何が違うのかしら。それはまぁ良いんですけど。
息子がこのまま大きくなってもずっと絵を描き続けていたとしたら、ですよ。そんでその時もまだpixivみたいなサイトがあるとしたら、まぁ間違いなくそこに投稿したりしてるんだろうなって。
そんで、その頃にはさすがにですね、私も旦那にバレてる(あるいはバラしてる)んじゃないかなって思うわけです。何なら今回のカクヨムコンでデビューしたっていう設定でも可。デビューしたらバラすというのは自分の中の決定事項ですからね。
で、そのままうまいこと2冊3冊出してるとしてですよ(さすがに度の過ぎた妄想ではある)。いよいよもって例の父子バディものを書き上げたとするじゃないですか。いやお前、何年、十何年寝かせてんだよって話ですけど、とにかくまぁどうにか本を出せるレベルのやつが出来上がったとするわけですよ。
そしたら担当の方が言うわけですよね。
「今回は硬派なヒーロー物ですし、そういうのが得意な絵師さんにお願いしましょう」って。
そんな感じでイラストが決まるかなんて全く知りませんけどね。とにかくこれはとらたぬですから。
そんで、もうコ□ナもさすがに終息してるわけですけど(そうであってくれ)、リモート文化がすっかり根付いているものですから、わざわざ東京とかで打ち合わせなんかしないでリモート打ち合わせなんですよ。コミュ障に優しい世界。知らんけど。
で、そんじゃ〇日の〇時にリモート打ち合わせしましょうねー、みたいな感じで、いざ打合せスタート! で息子が画面に現れる、と。
フリーズしますわ。
PCが、っていうか、中の人達が。
息子「……母さん何してんの」
宇部「……お母さん仕事の打ち合わせよ。息子は何してんの」
息子「僕も仕事の打ち合わせだよ」
宇&息「……」
宇部「えっ、何、○○先生なの?」
息子「そうだけど。何、宇部松清って母さんなの?」
宇部「そうだけど」
宇&息「……」
いっそこんな感じでバレたいですよね、お互いに。
そんで、息子も息子でまだ秋田にいて、何なら自宅の自室にいたりしたら最高ですよね。もう打ち合わせ居間でやろうぜ、コーヒー淹れるし、降りてこいよって。
こういうのって担当さんも加わったりするのかしら。だとしたらアウェー感半端ないでしょうね。下手したら息子なんて「宇部先生」じゃなくて「母さん」って呼ぶでしょうし。私も私で「○○先生」じゃなくて本名で呼ぶかもですし。いや仕事の時はきっちり線引こうぜ。
何てね、そんな妄想をもりもりしてたわけですけど、普通に恥ずかしいですね。
「母さん、このシーンなんだけどさー」
って原稿持ってこられるのも恥ずかしいですし、それが仮にちょっとしたお色気シーンだった日にゃあ「お前、そんなエッチな絵描くの?! そこまでのエロスはお呼びでねぇよ?!」って母親モードになりそうで。
そんな会話を居間でして、旦那と娘が「はーヤレヤレ」って見てる、っていう。もうこうなると流れで娘にもカミングアウトですよね。
そんな未来、いつか来るかしら。
まぁその前に旦那へのカミングアウトが先なんでしょうけどね。
もういっそこんな感じでバレたい。
その前にまずデビューせんとな。
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