第788話 第1回馬鹿舌王決定戦

 さぁ、そんなこんな(前話参照)で始まりました、馬鹿舌王決定戦!


 いつもの食わず嫌いチャレンジ(己の戦い)とは違い、まさかの対決です! 相手はもちろん宇部の最愛の人にして最大のライバル(そうなの?)旦那氏! まさか彼も妻がLINEで吹っ掛けてきた対決が「やっべぇ、これエッセイのネタになるじゃん」という下心込みのやつだったとは思うまいて!!


 というわけで今回も実況はわたくし宇部松清でお送り致します!


 さて、まずは対決に使うワインの選定から参りましょう。本家『芸能人格付けチェック』では外れの方でも5000円を軽く超えてたりしますけれども、悲しいかな宇部家は庶民も庶民! むしろ5000円のワインなんて最高クラスの贅沢! お正月でも飲めません!!


 それに普段アルコール3%のでもへべれけ(『ほろよい』を飲んだはずなのにほろ酔いで済まない)なんですから、選ぶポイントはとにかく小さいボトルで蓋があるもの! いくらメーカー側が飲みきりサイズと謳っていてもパックのやつは飲みきれないのであります! 何だ、ストローぶっ刺して飲めってか!(無駄に喧嘩腰)


 まずは本日の買い出しのついでにスーパーで物色しましたが、せっかくだからお酒屋さんに行こうぜ! と滅多にない妻からの挑戦に旦那氏もノリノリの様子!


 さぁーって、やって参りました、リカーショップ! 輸入物の調味料やお菓子なんかも置いてあるため、子ども達も妙なテンションです。おいお前達あんまりはしゃぐんじゃねぇぞ。何せこの店の商品のほとんど割れ物だからな!


 と、勇んで乗り込んだわけですけども、何せ普段からワインなんて嗜まない宇部夫妻! 旦那氏の方は多少知識はあるものの、妻は「赤白の他にロゼってのもあるんだー。赤と白のブレンド?」程度の知識! 右も左もわかりません! とにかく飲みきれる量を合言葉に赤と白をチョイス!


 そんで、ワインといえばチーズとクラッカーだよね、っていうJUDY AND MARYの曲の歌詞で知ったやつで、ドヤ顔の牛のチーズ(とにかく柔らかくて美味しい)とリッツを買って帰宅!


 さぁ、導入だけで800字を超えました。何せ赤と白のワインを飲んで当てるってだけの対決ですからね、前半で如何に字数を稼げるかがポイントなのです! これが宇部ッセイだぜ、お客さん!!


 さて、いよいよ始まったわけですけども、何せこの場には二人しかおりません。つまり、AとBの札やら部屋やらを用意してくれるスタッフもいなければ、目隠しするものすらありません! 


 というわけで、最初に飲んだ方がA、次に飲んだ方がBということにし、一人ずつ当てっこする方式をとることになりました!


 まずは言い出しっぺの宇部からです。念には念を入れ、薄目対策としてステンレスのタンブラーを使用します。


「赤を当てれば良いんでしょ? こんなのわかるに決まってるじゃん!」


 とお決まりのセリフもばっちり吐いた上で「こっちがAだよ」と渡されたものをごくりと一口。


宇部「……(あれ、どっちだ?)」

旦那「じゃ、こっちがB」

宇部「……(あれ? まじで?)」


 もうね、自信満々で「赤はあれでしょ、タンニン? の渋みがどうたらこうたらでしょ?」って聞きかじった情報で余裕こいてたんですけど、よくよく考えたら私白ワインなんてほぼ飲まないし、赤ワインもジュースみたいなやつしか飲んでないもんですから、タンニン? って。

 

 結局旦那もですね、ほぼほぼおんなじような反応で、「……(あれ?)」状態だったんですけども、どうにか二人共正解しました。何かこう……舌にイガイガっぽい感じがあった方を赤にしました。たぶんこのイガイガがタンニンなんじゃねぇのかな、って。


 第1回馬鹿舌決定戦はまさかの引き分け!

 次回は利きチーズ、利きポテチ、利きチョコレート辺りでお会いしましょう! ダイエットはどうした! 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る