第787話 今夜はパーリナイ

 まぁ、グルメではない私達です。

 私達、というのはもちろん我々夫婦のことです。


 特に私なんかは出来たてで温かければ大体美味しいと思っている節があるので、余程のことがない限りは美味しい美味しいって食べます。ただよっぽどね、丸焦げとか生焼けとかね、そういうのは勘弁してほしいですけど。


 チェーン店の外食屋さんなんかに行くと、ここのはあんまり美味しくないのよね、ってウチの両親は店内でもそもそ文句を言っちゃうタイプなんですけど、「えっ、そうなの?」って思いながら黙々と食べる私ですし、どうやら旦那も同じだった(親が店内で言うのも含めて)ようです。


 まぁそうでもなければ私の料理を何の文句もなく食べられませんから、人生をある程度楽しく生きるためには若干舌が馬鹿なくらいが良いのかもしれません。何でも美味しく食いやがれ。


 さて、そんな我々ですが、毎週水曜と日曜の夜はプチパーティーです。子ども達を寝かせた後でアイスを食べたり、お菓子を食べたりキャッキャと過ごすわけです。最近では私もその日だけ多少お酒を飲むようになりまして、一緒に晩酌を楽しんでおります。そんな、パーティーを控えた日曜のお昼、休憩中(私だけ仕事)に旦那とLINEをしておりましたところ。


 急に思い立ったんですよね。

 今日はワイン飲んでやれ、って。

 思い立ったら即提案。なぜって、すぐ忘れるからです。鉄は熱いうちに打て。


宇部「ちっちゃい白(のボトル)とちっちゃい赤(のボトル)買って飲み比べしよう」

旦那「いいねぇー!」

宇部「目隠ししてな」

旦那「でた!」


 これはあれです。

 いつだったか『芸能人格付けチェック』でやっていた、赤ワインと白ワインを飲んでどっちが赤かを当てる、ってやつです。


 ずっとやってみたかったんですよ、そういう『利き○○』って。

 

 その後も「いつかやってみたい利き○○」の提案は続きます。


・やっすい6Pチーズと雪印の6Pチーズ

・カルビーのポテチとコイケヤのポテチ

・明治と森永とロッテの板チョコ


 馬鹿舌王決定戦ですよ。

 どっちの舌がより馬鹿なのか。

 馬鹿っていうと何か語弊があるような気がしますけど、味音痴よりも馬鹿舌って書いた方がより間抜けな感じがするので、ここでは『馬鹿舌』でいきます。


 かつて慰安旅行の宴会の利きビール(発泡酒含む)大会で、プレミアムモルツ以外全部外したという実績のある旦那は自信満々です。俺もう、ビール飲む資格ねぇわ、と当時は項垂れていましたが。逆に考えて! あなたは発泡酒でも美味しく飲めるってことよ! ヨッ、経済的!! 家計に優しいあなたが好き!


旦那「この馬鹿舌の王に勝てるかな?」


 しかし私も負けてはいられません。真の王者はこの私だと、LINE上で闘志を燃やします。


 とりあえず予算の関係で今回はワインのみでの開催となりました。予算の関係もありますし、ワインを飲んじゃったら私はもうへべれけなので、味覚も何もあったもんじゃないからです。


 というわけでいざ勝負!


 とまぁいつもの如くですね、ここまでで割と良い文字数になっちゃいましたので、次回に持ち越しです。


 さぁ、真の馬鹿舌王はどちらだ!

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