第775話 小さな疑問

 777話が目前に迫って来ていて静かなピンチを迎えている宇部ッセイです。


 こんなことなら常日頃からパチンコに入り浸って「カモン、777!」とか叫んでいれば良かったのかしら。なんてトチ狂ったことを考えたりもするわけですけど、そんなことに費やす金があるなら私は布を買いますし、その時間はカクヨムこっちに回しますとも。


 というわけで、やっべぇやっべぇと思いつつ、まぁその時はその時だとも思いつつ、今回のお話に参りましょう。


 あのですね、私の小さな疑問なんですよ。


 えっ、皆さんそういうことないの?

 それとも、あるにはあるけど、人目に付かないところでこっそりどうにかしてんの? っていう。


 何の話だよ、ってね。そう思われたかと思うんですけど。


 あのですね、私、どういうわけだか靴の中に小石が入りやすいんですよ。


 徒歩でお出かけすると、どんな靴でも絶対に小石が入るんです。しかも無視出来ないレベルのやつ。そこまで大きくはないんですけど、ゴロゴロするしあいたたたた――、っていう。


 どうします? 皆さん。

 靴の中に小石が入ったら。


 そりゃあ立ち止まって靴を脱ぎ、それをひっくり返して小石を取り除きますよね? ね? 


 当然そうなると思うんですけど、私、自分以外の人間がそんなことをしているの、全然見たことないんですけど。


 いや、これが砂浜だったらね? そりゃあ老若男女誰だって入り放題なんでしょうし、靴を脱いでざーっとやりますよ。でもね、私が言いたいのは、普通の道路とかなんですよ。アスファルトの上だって私は確実に小石を捕えてしまうんですよ。10分とかそれくらいのお出かけ(近くのドラッグストアに洗剤を買いに行くなど)とかそんなやつでも確実に小石が入って来るんですよ。ていうか何なら屋内でも何かしら入って来るんですよ。どういうことだよ。


 こないだなんて仕事中にいきなりかかとがチクチクしだしてですね、また小石かな? って、いや店の中に小石があるのもおかしな話なんですけど、靴の中をひっくり返してもまだチクチクするわけです。ちっくしょう、って思いながら靴の中に手を突っ込んで大捜索してみたんですけど、何にもないんですよ。

 ってことはもしかして靴下? 小石を巻き込んだ状態で履いちゃった? だとしたら何でこんな数時間働いてから悪さをし始めたんだ?! と思いつつ、さすがに店の中で靴下を脱ぐわけにいきませんからトイレの個室に籠ったんですけど。


 靴下の中にもやはり何もないわけです。

 靴下の中には何もなかったんですが――、


 かかとにトゲが刺さっていた、っていう。


 ええー、いつの間に?! いつの間に入り込んで、いつの間に刺さった?! って。


 そんでまさかそんな状態(片足だけ裸足)で出られませんって。事務所に戻ればピンセットくらいありますけど、そこまで行けませんって。


 仕方ないからその個室で、手術オペを始めます、ですよ。


 人間窮地に立たされると案外やれるもんで、何かうまいこと爪で摘まむことに成功しましてですね、まぁ事なきを得たわけなんですが。


 いやマジで何でこんなに靴の中に異物がダイブするのかな、って。

 それとも私が見てないだけで皆さんも靴に異物入ってます? 人知れず靴を脱いで異物を取り出してます?!


 何なんだろう、私の靴って穴でもあいてんのかな?

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