第673話 夏休み、冬休み

 もうすぐ冬休みが始まります。子どもにとっては最高の時期ですよ。クリスマスがあって、冬休みが来て、お正月もあって、さらに我が家に限っていうと息子の誕生日もありますからね。連日のように繰り出されるイベント攻撃に子ども達はウハウハです。


 ただ、大人にしてみれば、もう何枚もの諭吉さんとお別れしなくてはならない時期ですからね。楽しんでばかりもいられません。


 さらに私にとっては、お別れしたはずの脂肪達と感動の再会を果たしそうな時期でもあります。あなたとはもう終わりって言ったじゃない、と冷たく突き放すも、俺達いままでうまくやって来たじゃないか、みたいなことを私の手を握りながら言ってくるわけですよね。あの黄色い塊が。畜生、帰れ。


 さてそんなイベント盛りだくさんの冬休みなんですけど、こと創作の世界ではややパンチが弱いような気がするのです。いや、もちろんですね、クリスマスやお正月単体では強いんですよ。それだけで劇場版一本撮れるくらいのポテンシャルはあります。


 でも『冬休み』って弱くないです?

 私もですね、この冬大好きっ(『娘』ってお前)の私も、冬休みは何かあんまり書けないんですよ。書くなら夏休みかな、って。


 というのもですね、いままたちまちま書いてるんですよ。さすがにカクヨムコンには間に合わないだろうと思いつつも(何せまだ20,000字)「奇跡よ起これ!」という気持ちで書いてるんですが、それが夏休みの話なんですね。


 何か夏休みってワクワクするんですよ、創作の中では。小学生の夏休みは何か冒険みたいな話が書けそうだし、中学生と高校生はやっぱり甘酸っぱい恋愛でしょうか。恋愛は恋愛でも、中学生の方は初恋ですかね。高校生の方はもう少しドキッとする内容でも良いかもしれません。


 しかしこれが冬休みとなりますと、迂闊に冒険なんて行ったら遭難しちゃいますから。恋愛も良いんですけど、寒いし雪だし家から出たくないし、で、お家デートばっかりになるというか、お家デートするってそれもう付き合ってるじゃん? みたいな。お前達、甘酸っぱい過程すっ飛ばしてんじゃないよ。


 まぁ完全に北海道or東北で話を進めてますけども、何でしょうね、私の技量では夏休みみたいなワクワク感を出せないんですよ。いや、私個人はね? ワクワクしてますよ。でも私のワクワクって、完全に引きこもるためのワクワクっていうか、これ以上新しい出会いとかマジいらないし、みたいなのが前提にあるもんですから。


 とまぁそんなこんなでちまちま書いてます、ドロドロした生き物との友情の話。書いてて思ったのは、あれ、言うほどドロドロしてないな、って。割とサラサラしてんなこいつって。まぁその辺の粘度はどうでも良いんですけど。


 間に合わなかったら間に合わなかったでどこかの賞にぶちこみます。またお前は書いてから出すところを探すのかよ。

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