第671話 元道民の会話
この話が投稿される頃はどうなっているかわかりませんけど、雪、すごかったですね(※いまもすごかったです)。
我が秋田県もなかなかの降雪量でですね、朝窓の外を見たら一気に景色が変わっていてびっくりしたものです。旦那は外仕事なので、あんまり雪があると出来ない作業もあるものですから(出来るやつもある)、急遽お休みにしたりして。
もちろん冬大好き雪大好きの私としては、さくさくきゅっきゅと雪を踏みしめながら通勤するのは楽しかったですし、子ども達も大はしゃぎだったんですけど、こうもいきなり積もるとやはり全国各地大変だったようで。皆さん、大丈夫でしたか?
ちなみに私の実家の方はですね、風がめちゃくちゃ強くて、雪もいっぱい降るところなものですから、雪が降る=吹雪だったりします。ちらちら舞い落ちるなんてこたぁありません。びょおおおおおって鋭い角度で襲いかかってきます。
で、こっちでもたまに吹くんですけど、「ふふ、なぁんだ、この程度なの?」なんて悪の女幹部みたいに余裕かましてたんですが、今回は久しぶりに「すっげぇ、実家みたい! ウヒョー!」と大興奮でした。そんで、濡れたマスクはマジで危険だな、と知りましたね。ちなみに実家が本気を出した時の吹雪は視界がマジで0メートルで、マスクなんかしていないのに呼吸がしづらくなります。呼吸をすると肺が痛くなる感じ。歩きなれた道でもデッドオアアライブ。
さてさて、やっと私の季節が到来したな、と寒い寒い言いながらニヤついている私なんですが、職場にもですね、元道民の方がおりまして。彼女もまた旦那さんの転勤に伴ってここに来たようです。以下、彼女とのやり取りです。
同僚「いやー、雪すごいですね」
宇部「ここまでなのはちょっと久しぶりかもですね」
同僚「実家の方、-14度とからしいんですけど、私、もう無理です」
宇部「わかります。こっち(秋田)だとせいぜい0度とかですけど、実家の方だと最高気温が基本マイナスですからね。それでもウチの方は14度はいきませんけど。いっても7度くらいですかね(もういちいちマイナスとか言わない)」
同僚「何だか年々寒さに弱くなってる気がするんですよ」
宇部「わかります。でも室内の寒さには強くなった気がします。厚着を覚えましたから」
同僚「わかります! 昔は薄着だったのに!」
宇部「ですよね。防寒着だけごっついの着て、その下はぺらぺらでしたよね! だって室内めちゃくちゃ暑いですもん! タートルネックとか着た事なかったですよ」
同僚「そうそうそう! でもいまじゃ……」
宇部「私、いま上だけで4枚着てますわ」
同僚「めっちゃ着てるじゃないですか!」
北海道を出た元道民が、内地の最初の冬でくじけるのが室内の寒さ。薪ストーブでもなきゃ北海道の我が家と同じレベルに温まらないんですよ。何で!? 二重窓じゃないから? 断熱材の問題?! 室温30度にならねぇんだけど?!
冬にTシャツ姿でアイスを食べようと思ったらそれくらいの室温は必要なんですよ! 何でこんなにあったまらないんだ!
そうそう、アイスで思い出しましたけど、ハーゲンダッツって絶対あれ冬の食べ物なんですよ、私の中では。夏のあっつい時はガリガリ君とか1つ100円ちょっとのアイスで良いんですけど、あのハーゲンダッツ様はですよ。ガンガンに温められた室内から優雅に外の雪景色を眺めつつ、ゆっくりいただくものなんですよ。
って話を職場の社員さんに言ったら、「わかる!」ってめちゃくちゃ同意されましたわ。その人は道民じゃないんですけど。どうやら彼もダッツ様は冬に食べるもの、という認識だった模様。道外にも仲間がいて良かったです。
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