第631話 男たち

 さぁて、前話はもう読みましたね? もう今回のお話がどういう感じで展開されるか皆さんおわかりですね? 


 というわけで、この内容ペラペラ20倍希釈カルピス的エッセイのパイオニア、宇部松清の、今回も安定して薄味なエッセイが始まります。


 前話でも述べたとおりですね、今回のテーマは『娘の理想のおうちについて』。おいおい早くもネタバレかよって話であるわけですが、まぁ大丈夫です。ネタバレなんてあってないようなものですから。これエッセイですから。


 私は基本的に土日祝日も仕事なんですけども、割と運よく祝日が固定休と重なることが多いものですから、そこでちょっと遠出したり皆で遊んだり、っていう感じなんですね。だけど、ここ数ヶ月、祝日がうまいこと休みと被ってくれなかったものですから、思い切って日曜にお休みをいただいたわけです。


 そんじゃいっちょ県庁所在地のイオンにでも行こうぜ、ってね。別に県庁所在地って書く必要は一つもないわけですけども、ほら、ただ秋田市って書くだけじゃ何か味気ないじゃないですか。味気ないっていうか、まぁ、安定の字数稼ぎっていうかね。こういうのが大事なんですよ、宇部ッセイではね。あと、コメディ小説でも使えますね、こういうのは。既定の文字数まであともうちょっと、っていう時のね、何かこう……スパイス的な? そんな感じで。


 そんなこんなで車は走りだしました。

 子ども達は後部座席でキャッキャしています。ママとのお出かけが楽しみなのか? そうなのか? そうであってくれ! などと思いながらも、尽きることのない娘のマシンガントークに少々辟易します。よくもまぁペラペラしゃべるものです。しかし、そんな娘のトークに助けられることも多いこのエッセイ、油断していると使えそうなネタを聞き逃してしまいますので、正直ほぼほぼ何言ってるかわからないような内容ではありますが、頑張って聞きます。


 どうやら本日の娘は将来建てるであろう家について語りたいご様子。良いぞ良いぞ、あっという間にもう800字を越えました。ここまでくれば勝利は目前。


「あのねぇー、床はねぇー、いちごのじゅうたんなのー」


 いちご柄の絨毯なのか、それともバラの絨毯的な感じで本物のいちごを敷きつめちゃうのか、いまの娘(本物志向)ならガチのフルーツでやっちゃいそうで恐ろしいです。靴下の替えが必要。


「それでねぇー、○○(キャラクター名)と●●(キャラクター名)のイスがあってねぇー、ベッドがたくさんあってねぇー」


 夢はどんどん広がります。

 そんなにベッドを設置してどうするの? とも思いましたが、娘が知っている家というのはイコール我が家なので、我が家もベッドは3つあるものですから、そういうものだと思っているのでしょう。話しぶりからして結婚前に建てる家っぽいんですけど、既に明るい家族計画。


「こんなに素敵なおうちなら、男たちもたくさんあつまると思うのー」


 ……?

 男たち?


「それでねぇー、女の子たちもたくさん呼んでねぇー」


 な、なんだ、女の子もたくさん呼ぶのね。ああ焦った。ママ焦ったわ。シェアハウス的な感じ? それとも連日パーリナイなのかしら?


 いや、それは置いといてですよ。


 男たち、って。


 女子の方は『女のたち』なのに、なぜ男子の方は『男たち』なの? 何か表現が生々しく感じられるのはママだけ? この穢れまくった汚い大人ママだけなのかしら、娘ちゃん!?


 と、ドキドキしていたのですが、どうやら旦那もおなじことを考えていた模様。


旦那「娘……、あれかな、叶姉妹みたいな感じでと男を侍らせるつもりなのかな」

宇部「ああ、あれ? グッドルッキングガイってやつ?」

旦那「そうそう、GGoodLLookingGGuy

宇部「末恐ろしいな、あいつ……」

旦那「な。しかもいちご柄の絨毯の上でな……」


 何でしょうね、やっぱり女子ってませてるんでしょうね。

 その間息子は窓にお絵描きしてましたから。会話に加わる気なし。



 はい、そんな感じで約1600字ですね。

 毎回こんな感じでこのエッセイを書いております。参考になさりたい方はぜひ。


 あっ、予約投稿しようとして気付いた!

 今日ポッキーの日なのかよ!!


 とはいえ、ポッキーにまつわる面白い話もないので、まぁ良いです。とりあえずこの時期になると冬のくちどけポッキーが楽しみで仕方ありません。今日のおやつはそれにします。


 ――え?

 ダイエット?

 大丈夫大丈夫、一日くらい(破滅へのフラグ)。

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