第606話 赤いやべぇやつ

 赤くてやべぇやつ、と言われると、真っ先に思い浮かぶのはもちろん彼ですよね。


 赤い機体は通常の3倍、でお馴染み『シャア・アズナブル』です。ええ、そりゃあそうなりますよ。そりゃあ、赤くてやべぇやつって言ったらそうなります。


 でもですよ、世の中にはですね、彼とはまた別の次元でやべぇやつも存在するのです。


 やつの名は――『レッドマン』。名前からして赤いやつです。ウルトラマンシリーズでお馴染みの円谷プロの作品ですね、それも、うんと昭和のやつ。

 前にもちらっと、ほんっとーにちらっと書いたと思うんですけど、まぁ、我々(私と旦那)が知らないにも関わらず、息子がYouTubeで見つけてきたやつですね。


 これがまぁ、たぶん予算とか尺とかそういうのの関係だと思うんですけど、なかなかにスピーディーな展開な上に怪獣へのボコボコぶりがとんでもないんですよ。


 私もちゃんと全部見たわけじゃないので、ほぼほぼネットから引っ張ってきた情報になるんですけども。


 ヒーローものといえば、まぁだいたいヒーローが暮らす街とかに怪獣が現れて、それをやっつける、みたいな感じだと思うんですけど、このレッドマンの場合は、何か違うんですよね。何ていうか、野原とかそういうところをレッドマンが歩いている時に同じくぶらぶらしている怪獣とエンカウントして、そして――


 レッドファイト!


 っていう。ファイトの始まりがチンピラの喧嘩みたいな感じ。

 

 一応これは子ども向け番組らしいので、当然ターゲットは子どもなわけですから、もう見た目で判断するわけですよ。あっ、怪獣だ、こいつは何もしてないけど、きっと悪いやつだ。あっ、レッドマンが来たぞ、わーいやっつけろー! ですよ。


 これは大変危険な考え方ですよ。

 もしかしたら見た目が多少あれなだけで、めっちゃ良い怪獣の可能性もあるわけじゃないですか。そんなこと言ったらピグモンとかどうすんのよアンタ。


 だけれども、登場する怪獣達はですね、既にそれまでのウルトラマンシリーズに出て来ているやつなものですから、「こいつは以前さんざん悪いことをしてくれたヤツだ」と刷り込まれているわけでして、となればそらもう「やったれぃ、レッドマン!」となるわけですね。何も問題はない。ないのかな。


 そんなわけで『赤い通り魔』ことレッドマンによる残虐非道なレッドファイトが繰り広げられるわけです。名探偵コ〇ンの世界でいうところの、『米花町に住む』よりも危険です。あっちはまだ死なない可能性がありますけど、こっちは遭遇したら確実に息の根を止められますから。


 ぼっこぼこにやられて戦闘不能になっても、


「まだ息があるな」


 とでも言わんばかりにレッドアロー(という槍)で突き刺されたり、「レッドフォール!」とか言って崖からぶん投げられたりしますから。


 そんでまぁ、なんでいきなりレッドマンの話を書いたかというですね、円谷プロさんの最新作『ウルトラマンZ』の、昨今のヒーローものでは最早お馴染みであるフォームチェンジでですね、『ベータスマッシュ』っていうやつがあるんですけども、これが『レッドマン』に似てる、というツイートを見たものですから。確かに似てんな、と。


 この『ベータスマッシュ』、ウルトラマンと、ウルトラマンAと、ウルトラマンタロウの力を借りる肉弾戦闘形態なんですね。ムッキムキ。ムキムキ好きな私のハートをくすぐる身体つきではあるんですが。


 いや、その三人ってそんな肉弾戦路線だったっけ?

 私、Aなんて光線技とか切断技のイメージしかないし、タロウは確かにアクロバティックな動きが多いものの、なんかスラっとしてた気がするんですよね。肉弾戦ったらやっぱりレオ(光線技が0と思ってたけど案外持ってたし、割と使っててびっくりした)のイメージなんですよねぇ。でもそっちは基本形態の方に使っちゃってるし……、


 と、あれですね、ここまで書いといてあれですけど、今回も読者さん置いてけぼり回でしたね。すみませんウフフ。

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