第588話 もしも
こないだ『新婚さんいらっしゃい』がカーナビのテレビでやってまして、子ども向けの番組もやってない時間だったもんですから、それを流してたんですよね。
そしたら、初婚なのか何回目かなのかはわかりませんが、まぁそこそこの年齢の新婚さんが出ていたわけです。なかなかの年齢なものですから、さすがに新婚っぽさはあまりなかったんですけど、というか、我々の親くらいの年齢の方から赤裸々な夜のお話をされても困っちゃいますんで、新婚ぽくない方がまぁありがたかったりもするのですが。
そこでふと思ったわけです。
私の場合、この旦那を逃していたら確実にいまも独り身だったよな、と。
もしいま独身だったとしたら、私はいまどこで何をしていただろう、と。
とりあえず無職になるのは怖いので北海道から秋田への異動はしただろうな、と思うんですよ。じゃあ、仕事はそのまま続けただろうか、と考えてみたんですけど、私が育児に専念するために退職した辺りから、私のいた部署が縮小され始めたんですよ。さすが座敷大人(たぶんどこかに座敷大人エピソードあったはず)、うまいこと泥舟から脱出した感じです。
というわけで、逃げ遅れたとしても、どのみちその部署はなくなってるはずなので、別の部署に飛ばされていると思うんですが、さすがにそこで辞めてるかもしれません。
そんでまぁ、せっかくの『もしも話』なわけですから、「いやー、絶対無理でしょ」と思いつつも、もし、私の奥底に眠ってた勇気とかそういうのをありったけ出して、やりたいことをやったとしたら、という感じでお話を進めてみようと思います。
そう考えるとですね。
私、たぶん、アイスランドにいるでしょうね。
もう、ずーっとずーっと夢なんですね。アイスランドに行くことと、可能なら住むことが。言葉の壁とかありますけどね、もちろん。アイスランド語って何かすごく難しいって聞いたことあるんですけど、私の場合、英語だってすごく難しい言語ですからね。
とりあえずアイスランドにいることはわかりました。あちらはなぜか日本人っぽい容姿の方も多いらしいので、このTHE日本人な私もうまいこと溶け込めるのではないかと。
そしてそこで、日本食のお店を出すわけですよ。これといって料理がうまいとかそんなこともないくせに。いや、ほらこれ『もしもの話』だから(便利な言葉)。
そんで地元の漁師さんと恋に落ちるなどして結婚するわけですわ。ウチの店のお魚は旦那が捕ってくるのよシステム。いや、お前魚介苦手なくせに。いや、ほらこれ(以下略
なんてことを書くとですね、いまの生活に不満でもあんのか、って思われるかもなんですが、不満なんてこれっぽっちもありませんや。でもほら、こういう妄想って楽しいですから。そんで、そういう妄想から物語って生まれたりしますからね。物書き(アマチュアだけど)には不可欠ですよ、こういう妄想。
そんじゃ次はあれか?
住んだこともねぇアイスランドの話なのか? 日本食のお店で生まれる恋物語なのか? というと、そんな予定は全くございません。妄想をそのまま使うと思ったら大間違いなのです。
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