好きなことを、好きなだけ

第576話 そういう趣味はないんですけど

　最近ちょっと気になることがあってですね。

　カクヨムの広告で見たやつなんですけど。あ、例のマウスではありません。あれはあれからちぃーとも表示されなくなりまして、最早幻だったんじゃないかという結論に至っております。何かね、私の何かを求める心が見せた幻、みたいな。私は何を求めているんだ。

　漫画の広告がよく出るんですよ。

　タイトルが何なのかよくわからないんですけど、ちょっとアハーンな感じっぽいやつ(さすがにそのシーンは出ないけど、そういう雰囲気)もあったりして。

　たぶん私の好みをちゃんとリサーチしてんだろうな、っていう人外もの(狼男みたいなの出てくる)と、

　最近そういう小説読んでるしな？　っていう悪役令嬢もの(綾束さん、いつも楽しみにしております)と、

　お前ほんとに私のことリサーチしてる？　っていうBLですね。

　確かに私は人外の男×人間の女という組み合わせは大好きです。だけども、そういうエロスは求めていないんですよね。

　ちょっと不器用な人外君が人間の少女と出会って――みたいなのが良いんですよ。実際にはあんまり不器用すぎてコミュニケーションもうまくとれないような人って苦手(自分もそのタイプなので話が進まない)なんですけど、創作の中だと、むしろそれが良いんですよね。何ででしょ。

　そんで、悪役令嬢。

　確かに読んでます。『男なのに乙女ゲームのヒロインに転生した俺の味方は、悪役令嬢だけのようです　～ぐいぐい来すぎるイケメン達にフラグより先に俺の心が折れそうなんだが～（https://kakuyomu.jp/works/1177354054892302117）』を！

　ですが、こちらのメインはあくまでもヒロイン(中身は男)。悪役令嬢ではないわけです。さてはお前、タイトルだけ見て「ハハーン、さてはこいつ、悪役令嬢が大好きでござるな？」って勧めてきたな？

　いや、私別に悪役令嬢が好きなわけじゃないんですけど。私の世代で悪役令嬢といえば、キャンディキャンディのイライザでしょうか。それからあと、名前わかんないんですけど、少公女セーラのあの子でしょうか。まぁとにかく『悪役』とつくだけあって、「この子嫌だなぁ」って思ったものです。それが令和となると（いや、たぶん平成からあったと思う）こんなに人気が出ちゃうんですからわからないものですよ。

　さて問題はですね、最後のやつですね。

　何でこんなにもBLが表示されるのか。謎の勢力が私をBLの沼に引きずり込もうとしているんでしょうね。怖い怖い。そんでですね、その表示されてるやつの内容がですね、まぁ数コマしかないので細かいストーリーはわからないんですけど、人の心が読めるイケメンが、何かぐいぐい来る（もちろんそれ目的で）イケメンの心を読んだら、どうやら自分に対してかなりキッツイ束縛願望があるらしいことがわかり――、みたいな。

　その束縛願望がですね、もうおかしいんですよね。監禁レベルというか。だとしたら犯罪ですよ。まぁ、創作ですからね、「いや、それ犯罪です。通報します」とか興ざめじゃないですか。創作だからこそ、そういうのにグッとくる層もいるんでしょうし。それは好きにしたら良いんですけど。

　ただ、最近思うのがですね。

　仮にまぁ監禁したとしてですよ。何かもうその彼の望む感じに束縛したとしてですよ。

　それ、何年続けるんだろう、って。

　その監禁イチャイチャ生活って、何年続けるんだろう、って。

　お互いにくたびれたおっさんになっても続けるのかな、って。

　腹が出て来たりとか、ハゲてきたりとかっていうのも可能性がないわけじゃないと思うんですよ。

　そうなると、もう良い頃合いで「あっ、もう良いです。お帰りください」ってなると思うんですよね。それかもしくは「この時間を永遠にしたいんだ」みたいなことを言って心中エンドですよね。まぁ、絵的にはそっちの方が良いのかもしれませんけど。えっ、どうするんだろう。

　そんな、えっ、どうするんだろう、っていうのをよく考えてます。暇かよ。

　何かどんどん夢がなくなっていくな、って思います。成る程、これが大人になるってことなのか。いや、大人関係ないのかな。