第533話 こちら

 葛飾区亀有公園前派出所、通称『こち亀』の漫画をですね、最近TSUTAYAでレンタルして読んでいるのです。

 

 よくよく考えたらですね、私、こち亀もそうなんですけど、ご長寿漫画とか、そこまで長期連載モノじゃなくても有名な漫画を案外ちゃんと読んだことがないな、って思いまして。


 ちなみに、これの映画バージョンが、このエッセイでもさんざん書きました『13日の金曜日』シリーズですね。キャラクター(ジェイソンさん)は超有名だし、なんとなく基本情報(キャンプ地にやって来たリア充をる)は押さえてるものの、ちゃんとしたストーリーを知らない。何ならその基本情報すらも実は間違ってる(「ジェイソンさんといえばチェーンソーでしょ?」)、みたいな。


 そんな感じで、実は、ドラゴンボールも幽遊白書も大人になるまでちゃんと読んだことなかったですし(アニメでちょこっと見た程度)、ベルばらに至ってはキャラクターしか知りませんでした。なので、せっかくだからこち亀もちゃんと読んでみようぜ、ってなったわけです。


 そんなノリで読んだシリーズとしては『名探偵コナン』もあるわけですけど、コナン君の方は、なんていうかこう……ストーリーが繋がってるじゃないですか。いや、こち亀も繋がってはいるんでしょうけども、割と1話完結ですし、だいたいの場合はどこから読んでもOKな感じなので、とりあえず1巻からしばらく読んだ後は、一気に飛ばして借りたりして。


 そんでいま90巻あたりまで来たんですけど、まだ90年代なんですよ。こち亀読んでて驚くのは「えっ、これ〇〇年の話なの?!」ってやつですね。何か、リモート同窓会とかもやってましたし、ゲームで飯を食う、みたいなことも言ってましたし。その当時は読者も「まさかそんなのあり得ないでしょ」って思ってたと思うんですよ。ところがどっこいですよね。


 あと、昔は特にそんなこと思わなかったんですけど、


 えっ、両さん、結構良い身体してんじゃん? って。

 超ムキムキじゃん?


 っていうね。


 てっきりね、両さんって何かだらしないおっさんの身体なんだろうな、って思ってたもんですから、まさかのマッチョぶりにドキドキですよ。しかももじゃもじゃですしね。もじゃもじゃ、嫌いじゃないのです。熊みたいじゃないですか。


 昔はですね、もうとにかく線の細い男性が良かったっていうかね、王子様みたいな。儚げな感じっていうんですかね、色白でね、眼鏡君でね。漫画や小説、アニメならそういう人も全然大好きなんですけども、大人になって家庭を持つとですね、こう、『生きる力』っていうのをすごく重視するようになったんですよ。


 もしいきなりサバイバル生活を余儀なくされるような事態になっても、この人は大丈夫、みたいな。まぁ、私がその力に乏しいタイプなものですから。


 っていう話を旦那にしたらですね、旦那からも賛同を得られましたね。両さんほど(色んな意味で)頼れる男はいない、と。


 もう何があっても生き延びられるでしょうしね、なんだかんだ言って後輩の面倒見も良いですから。さんざんな目にあっても後輩の中川君は両さんを慕ってますしね。慕ってるのかな、アレ。


 あと、たまにホロリと来るようなお話があったりするのがまた憎いなぁと思っています。ホロリ回以外はほぼほぼ犯罪に手を染めてる気がしますけど。

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