令和2年8月

　といえばもう皆さんおわかりですね？

　来期の仮面ライダーです。発表になったんですよ。『仮面ライダーセイバー』ですって。

　今回はこの『仮面ライダーセイバー』に関するネタバレがございますので、放送開始までもう一切のネタバレは許せない、という方はここでブラウザバックをお願いします。また明日お会いしましょう。明日はもっと平和なお話にしますから。ええと、きのこたけのこ戦争についてにしましょうか。このエッセイが炎上する未来が見えます。全然平和じゃない。やめましょう。

　そんなわけで、仮面ライダーセイバーなのです。

　名前だけはもう少し前から知っていたので、へぇー、『セイバー』かぁ、って思ってたんですが、蓋を開けてみたら、剣豪だけではなく、文豪の要素もあってびっくりですよ。

　えっ、何。ペンは剣よりも強しみたいな、そんな話？！　もしかしてあれ？　その剣的なもので文章を書いてそれで攻撃するとかそういうやつ？　それ何て『モヂカラ（侍戦隊シンケンジャーのやつ）』？

　とまぁ、そんな話で旦那と盛り上がってたんですけど、YouTubeに早速動画が上がってたものですから、子ども達とどれどんなもんだ、って見てみたんですよね。

　娘はですね、大興奮でしたね。

　息子は見入っていたのか、それともいまいちだったのか、あんまり反応してませんでした。まぁ、たぶんこれからハマるんでしょう。ただ、今回彼がTSUTAYAから借りてきたのは仮面ライダーストロンガーでしたが。

　いや、今回の『セイバー』ですよ。

　もう『文豪』って言葉にぴくりと反応してしまうわけですよね。えっ、何、そういう要素あるの？　何かこう……小説がどうこうとかそういうのあるの？！　って。てことはあれ？　技にも何かそういう文学的な言い回しを多用してたりするの？　って。やっぱり『ペンは剣よりも強し』なの？　もうライダーキックは古いの？　とか。

　とりあえずですね、もうほんとにいつまでたっても昭和ライダーを忘れられず、平成のライダーを「こんなの石ノ森先生のライダーじゃないやい」（令和のライダーはいまのところアリだと思ってる）と思ってしまうTHE老害みたいな私的にはですよ。

　ちょっとのっけからゴテゴテしすぎじゃない？　と思うわけです。

　ビジュアルがね。ちょっとくどい。

　何かもう、のっけから中～終盤に出てくる『何かしらの新アイテム』で強化した感じのごってり感があるわけです。最初はもうちょっと薄味からスタートしてほしかったなと思うわけですよ。だって、絶対ここからまた一段と濃くなるでしょ？　ここから余分なものをそぎ落としていく感じにはならないんでしょ？　

　いやー、油断した。

　ゼロワンがスタート時すっきりしてたから油断したわ。

　そんであれですね、ちょっとファンタジー要素ありですね。いや、まぁ、バッタの改造人間が悪の秘密組織と戦うっていうのも十分ファンタジーなんですけど、いや、昭和の仮面ライダーは現代ドラマですから、ジャンルとしては。平成はちょっと『ラブコメ（カクヨム的には主人公が男だから恋愛じゃない）』があったり、『現代ファンタジー（魔法使いとか出てくるのあるし）』だったり『SF（宇宙キター）』だったりですからね。

　あれ、そう考えると、まだ『ミステリー』と『ホラー』のライダーがいないんじゃない？　『仮面ライダーホームズ』と『仮面ライダージェイソン』を作るべきなんじゃない？

　ホームズの方は、もちろん主人公が探偵で、犯人は絶対怪人ですね。そんでジェイソンの方は毎回墓場から蘇るところからスタートします。