第489話 妄想を燃料にするものの

 今日も今日とて、何だかいまいちやる気の起きない私です。

 何でしょうね、書きたい話はあるし、実際書いたりもしてるんですけど、途中で投げ出しちゃう。完結までもっていけてないわけです。

 

 そんじゃ気分転換にお裁縫でもするか、と思うわけですけど、そしたら今度は「何を作ろうかしら」で、ちょっとだらっとしちゃう。お菓子をやけ食いしたいとかそういうものありませんし、なんていうんですかね、


「これがやりたい!」

 

 みたいな強い気持ちが欠乏している感じなんですね。もしかしてこれが5月病……? と6月も後半にさしかかったいま思うわけです。


 でも、何もしないというのもなぁ、と思っていたところに、こんな本に出会ったのです。


『まるごと 腐女子のつづ井さん』


 驚きましたか。

 普通、この手の書き出しであれば、何かこう、自己啓発本とかそういうやつだと思うじゃないですか。違うんですよ。腐女子(BLをこよなく愛する女性)の『つづ井さん』という方が書いたコミックエッセイなのですわ。


 腐女子の、というタイトルとはいえ、BLの話がどうこうというよりは、この作者のつづ井さんがやけにフットワークの軽い友人達(もれなくオタク)と楽しい日々を送る、という内容でして。ああ、私もこんな青春を送りたかったな、と思わせてくれるわけです。


 こんな青春といってもですね、『恋人がいそうなクリスマス選手権』とか『彼氏がおりそうなTwitterアカウント選手権』、『推しへの愛をテーマにラップバトル』といった、非オタクのリア充さん達からすれば結構地獄っぽいやつなんですけど、若かりし頃から妄想力が高かった私としてはですね、ああ、この時代にこの人の友人として生きたかった、ってなもんですよ。


 私だって妄想の恋人からもらったクリスマスプレゼントを、そのエピソードと共に友人達へ見せびらかしたいです。しかし、既に私は旦那も子どももいる身。例え妄想でも恋人をこさえるわけにはいかない。


 でも、何でしょうね、自分が最も萌える(燃える)恋人の属性って何なんだろう、ってちょっと考えるわけですよ。


① 会社の上司……仕事中は厳しいが、プライベートではちょっと甘くなる。そんで眼鏡のイケメン。


② 幼馴染み……昔は泣き虫でガキ大将にいじめられていたのを私に助けられていた。後に親の都合で引っ越してしまうが、数年後に再会。眼鏡のイケメンに成長している。


③ カフェの常連客……この場合、私はそのカフェの店員となる。一体何の仕事をしているのか、かなり頻繁に来る眼鏡のイケメン。


パッと思い浮かぶのがこんな感じなんですけども、とにかく私としては眼鏡が萌えポイントですので、これは外せない(眼鏡だけに)わけです。


 ちなみに、③の彼の職業は実はヒーローです。

 そのカフェの地下は秘密基地になっていて、マスターの裏の顔は司令官ですね。一体どのタイミングで私はそのことに気付くのでしょう。果たしてそこからどうロマンスが始まるのか、その辺りもポイントですね。


 そんな妄想をしているうちに③のパターンでまた書きたくなるわけですけど、問題は確実にそれも完結までもっていけそうにない、っていう点ですね。


 しばらくはだらだらとこのエッセイのみを書き続ける日々になりそうです。あ、ホラーは見ます。見ますけどね。


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