第488話 2001年に思いを馳せて

 80年代生まれのアラフォーおばさんからしてみるとですね、2000年って何だかものすごく未来感があるわけです。2001年なんてもうほんとつい最近かのよう。


 しかしですね、時は既に2020年なわけです。

 2001年に生まれた子なんか19歳なんです。19歳ですよ、19歳。そりゃあ2000年頃のライダー作品を見ると「そのファッション! そのヘアスタイル!!」みたいな感想にもなりますわ。


 さて、そんな書き出しで、今回が何のお話なのかピンと来た方はこのエッセイの上級者かと思われます。


 そうです、ジェイソンさんです。

 見ちまったんですよ、あれを。

 2001年に公開されました『ジェイソンX 13日の金曜日』です。このエッセイでもさんざん話題に上りました、『ジェイソンさん堂々の宇宙デビュー回』でございます。


 何ていうんですかね、まだ人類には早かったんじゃないですかね、宇宙は。

 いや、スタートレックとかスターウォーズですとか宇宙を舞台にした作品はかなり昔からありますし、何なら『2001年宇宙の旅』なんていうのもありましたけども。

 だって仮面ライダーが宇宙に行ったのだって2011年のことですからね? 


 とにかくこの作品の印象はですね。


「ちょっと欲張りすぎたんじゃないかな」でした。


 だってこれ、2001年の話じゃないんですよ。

 始まりはその辺なんですけど、なんやかんやあって ―それから455年後― ってなってますから。


 まだ2001年の話なら、とも思ったんですけど、それでもやれ治療だ蘇生だなんて話にもなりますしね? 最終的には『ジェイソンX』的な謎の生き物みたいな感じにもなりますから(成る程、この『X』って『10』だけの意味じゃなかったのね)、そりゃあ455年くらい経ってないと厳しいですよ。


 さて、今回のジェイソンさんも大活躍でした。最早お決まりの(?)素顔ちょい見せシーンもありましたし、こんなハイテク未来の宇宙船でもやっぱりマチェーテは標準装備とみえてノリノリです。良かったね、慣れ親しんだやつがあって。


 ここまでジェイソンさんを見続けてわかったのはですね、彼、やっぱりレーダーを搭載してるな、ということです。彼、前作でだいたいボコボコにされて活動停止してるんですけど、復活する際のきっかけが、『人間側のうっかり系(「心臓に杭を刺したらそこに運悪く雷が落ちちゃって(テヘペロ」も含む)』か、あるいは『近く(敷地内あるいは同施設内)にいるリア充がイチャつき始める』なんですよ。もうチューとかしちゃったら「はい、復活キタ――」ですから、こっちとしては。


 あ、ちなみに今回は少々アハーンなシーンは控えめです。

 さすがに2000年ともなるとそれ系のシーンに規制が入ったのかもしれません。ただ、金に目がくらんだちょっとむかつく教授のよくわからない性癖が爆発したシーンはあります。だったらいっそ普通のラブシーンの方が気まずくないわ! お前何で女性もののランジェリー着てんだよ!! これがOKだった理由を教えろ!


 今回も突っ込みが止まない93分ではありましたが、登場人物の、


「何でもアリなのね」


「一度安心させといてこれなの?」


「もういいって」


 この台詞(字幕)につきましては、本当にその通りだと思います。

 

 あと個人的に思ったのが、こうここまで来るとですね、何がどう13日の金曜日なのか、っていうね。まぁ、かなりの初期からそう思ってましたけども。


 さて、Xも見ましたし、あとは3と5です。

 宇宙やNYなどではなく、彼のホームでのびのびとリア充を狩る様を眺めたいを思います。


 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る