第479話 旅する
いや、毎度毎度のことながら、このエッセイですね、皆さんに助けられてるな、って。しみじみ思いますね。
476話のジェイソンさんのお話のコメントでですね、ジェイソンさんの新作が出てほしいなぁみたいなことを書いたんですよ。我ながらですね、ちょっと想像が膨らみそうなことを書けたな、ってね。
『旅するジェイソン』シリーズですよ。なんかもうじゃらんとかるるぶ辺りとのコラボも狙えそうなシリーズ名です。ジェイソンさんが色んな地域をまわる感じにしたらですね、これいつまでも続けられるんじゃない? って。画期的ですよ。いかがですか、制作会社さん!
しかしそうなると困るのはストーリーです。
とりあえず物語は、前作で恐らくぼこぼこにされて埋められてるか沈んでるか爆発四散してるかだと思いますので、そこからどうにかこうにか復活することから始まります。
そんで、その復活させてくれた人(ジェイソンさんはだいたいの場合自発的には復活しません)は必ず旅行者なのです。さぁ、怖い思いもしたし、さっさと故郷に戻ろう、くわばらくわばらという流れになります。で、もちろんそれにジェイソンさんもこっそりついて行って――、
と、ここまでがお決まりの流れです。
いっそのことがっちり流れを決めてしまうわけです。何なら30分のドラマとかでも良いのではないでしょうか。この感じからして120分は厳しいでしょうね。開始15分くらいでその前作の生き残りを何とか追い詰めて仕留め、別の観光客にやっつけられて終わる感じです。そして、今度はその観光客を追って――という。
そうなるとどこで個性を出すか、という話になるわけです。
そこで重要になるのが、その土地ならではの凶器です。殺害場所も大胆に観光名所にしましょう。そう、ここでその土地を宣伝出来ちゃうわけです。これはwin-win!
フロリダではオレンジを使うでしょうね。そんで、アイダホではじゃがいもです。そんなイメージです。ただ、オレンジとじゃがいもにそんな殺傷能力があるのか、という話ではあるんですが、ジェイソンさんは基本的に腕力が半端ないので、オレンジを握った手で殴るだけでOKでしょう。OKなわけあるかい。
これは確実に日本にも来ますよ。
北海道ならラベンダー畑が一面血に染まるでしょうね。
真冬のオホーツク海で流氷の上で、なんていうシチュエーションも良いかもしれません。流氷に流されてエンドでしょうね、この場合は。流れ着いた先でまた物語が始まります。
観光名所という点でいうと京都も危ないですね。生八つ橋が凶器に変わります。
大阪はあっつあつのタコ焼きがありますけど、そうなると逆に東京は何があるんでしょう。東京タワー? 東京タワーに刺す? さすがにあそこまでぶん投げられたらとんでもないですよ。
とまぁ、どう考えてもこれにOK出すところはないでしょうね。
アニメだったらどうにかなりませんかね。
ちょっとほのぼのタッチのジェイソンさんがわーわーってご当地武器を片手にリア充を退治していく、という。タイトルは『旅するジェイソンくん』でしょうね。そんで様々な国からクレームが来まくって炎上するわけです。
私に絵心があったら頑張るんですけどね。そんでツイッターのアカウントを炎上させます。
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