第478話 攻防

 子どもの頃、「どこまでやったら怒られるのか、どこまでならセーフなのか」みたいなのを試したりしませんでした?

 

 例えば、本当は20時就寝なんだけれども、20時10分くらいなら……? とか、テレビの音量を少しずつ上げていって……とか。

 

 ちょっとずつやられるとですね、注意する側も気付かないんですよね。ほら、よく言うじゃないですか、蛙を水からゆっくり茹でると、少しずつ温度が上がるから、気付かないうちに逃げられなくなってる、みたいなやつです。もうほらそういうのばっかり見てるから例えが残酷ですもん。


 いや、そんなこんなでですね、その御多分に漏れず、ウチの子ども達もですね、日々探り探りやってるわけですね。主にテーブルの上、これくらいなら散らかってても良いかな……? ってやつなんですけど。もうね、ウチのリビングのローテーブルは基本的に子ども達のお絵描き場というか作業台なんですよ。でもその他にリモコンやティッシュなんかも置いてあるわけです。そして、子ども達が寝静まった後は大人達のお菓子&飲み物置き場になるものですから、子ども達が寝る前には片付けさせるんですけど、息子がここ最近ですね、


「明日また続きやるから、このままにしておいて」

 

 みたいなことを言うようになってきたんですね。見れば確かにものすごく中途半端なんですよ。最後までやったらものすごく時間がかかりそうだけど、かといって最初からここまで作るのはもったいない、というか。あれですね、例えるなら、ガンプラ作りかけ、みたいな。私なんかはあれ途中で止めたらもう絶対出来ない自信がありますけど、どうしてもそこのテーブルを使いたかったら、そーっと移動させるしかないじゃないですか。もうそういう感じの状態なわけですね。でも、他に置くところもないので、そのままにしておくしかないわけです。


 まだ息子の方はですね、工作なので仕方ないんですけど、娘のはただ描きかけってだけなので、これは別に端に寄せても良さそうなものなんですよ。しかし、彼女の言い分としては「にいにが良いならわたしだって良いデショ!」なのです。


 そういうのが少しずつ積もり積もってと言いますかね、朝起きてもテーブルの上が散らかったままだったりして。日常的にね、長方形のテーブルの3分の2が子ども達の作品で埋まっている状態です。これは完全に子ども達に負けた形ですよ。親は残りのスペースでお菓子をつまむのです。


 さて、攻防と言えばですよ。

 先日ここで書いた通り、旦那がPS4を買ったわけですね。

 まぁ少々おっかないゲームですんでね、音もね、なんていうかこう「キャー!」とか「ギャー!」とかそういうのが多いわけですよ。こういうのはね、音量を絞っても面白くないというか、それに何か鬼が近付いて来てる感じの時の音(?)とかもあるらしいのです。それじゃあちゃんと聞いとかないとやばいですから。

 でもそうなると、もしかしたら2階で寝ている子ども達のトイレのタイミングで聞かれちゃうかもしれないじゃないですか。それが「ギャー!」とかだったら大変じゃないですか。


 というわけでですね、ヘッドホンを買ったんですよ。

 何かこう、ごついやつです。おお、このまま実況とかやりだしそうで怖い。


 それでですね、私はダイニングのテーブルでミシンをカタカタやっていて、旦那は旦那でそれに背中を向けるような感じでリビングでゲームをしているわけです。


 ……これ、いまだったらバレずにカクヨム出来るんじゃない?

 そんなことを思ったわけですね。


 とりあえず、まずはヨムから。

 いつもはスマホからですけども、ちょっと思い切ってPCから読んでみようかしら。

 そんで次はコメントですね。いくらヘッドホンをしているとはいえ、PCのカタカタ音が聞こえないとも限りませんから、まずはコメントから徐々にですね。

 

 そんで、徐々に慣らしていって、最終的には執筆も――、と。


「PCでカタカタ何やってるの?」


 と突っ込まれたら私の負けです。

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