第379話 そこに入れちゃダメよ!

 何かもう何をしてもコロナコロナで、気が滅入りますねぇ。せめてこのエッセイだけでもコロナとは全然関係ないお話で盛り上がりたいものです。


 というわけで。

 旦那が体験した話を書きます。ええ、我が事のようにね。我が事のように書きますよ。


 最近セルフレジが増えてきたじゃないですか。商品スキャンから支払いまですべてセルフのところもあれば、スキャンは定員さんにやってもらって、お会計だけあちらでお願いしますー、っていうやつもありますよね。

 イオン系のセルフレジはもう慣れたんですが、TSUTAYAのはまだちょっと慣れない私です。あとUNIQLOレベルになると何かもう魔法!? みたいに思ってます。かごを置くだけで『○○○○円』って出るの、あれ何がどうなってるの!?

 

 私なんかは基本的に出不精なものですから、久しぶりに入ったお店が食券制に変わってたり、セルフレジが導入されてたりなんてこともよくあるわけです。そういう時に限って頼りの旦那もいなかったりして、もうあわあわですよ。

 かつて私がイケイケのJD(女子大生)とかだった時に「どうしておばさんって機械の前でわたわたしてるんだろう」って思ってたけど、成る程こういうことなのね。まさか自分はこうなるまいと思っていたけど、うんうん、これぞ誰もが通る道。それでもまだ30代だし、なるべく「フフンこんなの全然楽勝ですけど?」みたいな顔でやってますが、実際変な汗かきまくってますから。


 余談ですけど、JDって書くとあれですね。ジェダイみたい。ジェダイって言っても私スター・ウォーズ見てないのでマスターヨーダとかいうしわしわの人がいるってことくらいしか知らないのですが。まぁ良いです。



 さてそんな中年にはなかなかハードルの高いセルフレジのお話です。


 雪がもっさり降ってお仕事が休みになった日のこと。お昼ご飯を食べるため、旦那は牛丼屋さんに行ったらしいのです。座った席はセルフレジのすぐ近くだったとのこと。


 どうやら旦那も久しぶりの牛丼屋さんだったようで、あーここもセルフレジになったんだなぁと思いながら、わしわしと食べておりますと、旦那と同年代くらいっぽい人がお会計に並んだそうです。何やらその方はそのレジが初めてだったようで(というか、もうほんとにごく最近切り替わったぽい)、店員さんに色々教えてもらいつつ、お会計スタート!


 ピピ――――!!!!!!


 店内に響き渡るエラー音。

 どうしたどうしたと何せ近くに座ってるもんですから、ちらりとそちらの方を見ますと、先程のお客さんがわたわたしながら駆けつけた店員さんに状況を説明しています。


「ここ(紙幣投入口)に小銭入れちゃって……」


 ここに小銭入れちゃって?!

 紙幣投入口に!?

 むしろよく入ったな!?


 もう脳内の突っ込みが止まらなかったそうです。


 そういや店員さんがこちらにお金を~と説明していたらしいんですけど、紙幣投入口と小銭の投入口が少々離れていたみたいなんです。それで、そのお客さんは「こちらにお金を=札も小銭も全部こちらか!」と思ったみたいで。


 いや、それにしてもよ!

 あの形状のところに普通小銭はねじ込まないでしょうよ!


 帰宅後、今日イチのニュースとしてかなり興奮気味に話してくれました。

 いいなぁ、私も見たかった。


 まぁ、笑ってられるのもいまのうちで、明日は我が身だったりのするのが私ですから、気を引き締めていかんと。そう決意した次第であります。


 

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