第371話 先見の明0

 ほんとびっくりするくらい先見の明がないわけです。


 いや、これ先見の明であってるのかわかりませんけども、まぁとにかく、こと飲食物に関して「これ美味しい!」ってやつはあっという間に消えます。


 もうあれなんでしょうね。スキル的に0なんでしょう。ステータスオープンしたら『センケンノメイ:0』とか書いてるんだろうな、って。ステータスオープンしたらそんな表示なのか知りませんけど。


 で、先見の明がどうしたって話なんですけど、昔、評価シート目当てで公募に出してた時ですね、もうとにかく流行りに乗ってませんみたいな感じだったんですよ。私としてはですね、まぁその『流行り』とやらにグッと来ないタイプなもんですから、いやむしろ私がムーブメントを起こしてみせる! みたいな気概は――ぶっちゃけなかったんですけども。そういうのがあっても良いんじゃないですかねぇ、隙間産業的な。隙間産業的な感じでね。くらいの気持ちはありました。


 ただ、ちょっとその隙間も狭かったのか私の作品は入らなかったみたいなんですけどね。侮ってましたね、隙間産業の隙間っぷりを。あれクリアファイルくらいしか入らないんじゃないのかな。


 さて、そんなとにかく流行りに乗れない私なんですけど、それでもやっぱり書きたいわけで、先日、面白い企画に乗って一作書いたわけですね。ちょっと宣伝させてもらいますけど、


『スミスミシンとマリーのワンピース』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894176606


 これが思いのほか良い感じに出来て、ちょっと舞い上がっちゃった感じで、よっしゃ他にも何か書こう、そんで、何かの賞に出そう、ってまぁーた見切り発車してるわけです。そもそも『何かの賞』とか言ってる時点で駄目だと思うんですよ。ほら、レーベルの傾向だとかそういうの調べつくすものなんでしょう? 私とりあえず異世界系ならここかな、とか後宮モノならここかな、くらいの認識ですからね。真面目にやってる人からぶん殴られる感じですよ。


 まぁそれでも書き上げないことには始まらないってことで、どうにか10万字ちょいでばしっと完結するようなやつを書くぞーって意気込んでいるわけなんですが。ここ最近自分が書いてる長編って軒並み延々と書き続けられる系と言いますか、ばしっと完結しない系なんですよね。あれ、完結ってどうやってさせんの!? 完結ボタン押せば良いんですけどね、いや、そうじゃなくて。


 そんでいままだ5000字とかなんですけど、あれ、全然盛り上がらんなぁ、って。びっくりするほど日常感。そんでもちろん転生して無双でハーレムでもなければ後宮のお話でもないという。ていうか、いま流行ってるっぽいんですけど、後宮モノって何?! 大奥みたいなやつ? 


 もうね、いちいち不勉強にもほどがあるわけです。ちゃんといま流行ってるやつを読むなりして研究しないといけないんですよ。でも、後宮モノってまだ全然私の中にブームが来てないんですよ。大奥みたいなやつだとしたらあれでしょ? 女同士のギスギスした感じであいつを陥れてやろうみたいな感じなんでしょう?(偏見) そう思うとですね、おっかないから読むのやめよう、ってなるんですよ。女同士のああいうのは下手なホラーより怖いんですよ。


 こうやって新しい分野に飛び込む勇気がないからこそ、そういうのが養われないんだな、って。いや、これ養われるタイプのやつなの?

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