前のエピソード――第338話　要接待

　先日ですね、急遽子ども達が旦那の実家にお泊りすることになりまして、旦那と二人の夜ですよ、うふふ。こうなればもう普段なかなか出来ないことをしようぜって話になるわけです。

　私の仕事が終わってから近所の酒屋さんに行って、お酒とか、お菓子とか買うわけですよ。そんでTSUTAYAとか行って、用もないのにうろうろしたりしてですね、電器屋さんとかも見てですね、買う予定もないのに。

　そんで持って夜ご飯はデリバリーのピザですわ。まだ残ってるお正月特番を見ながらピザですわ。子どもがいる時はご飯中のテレビも消してるのに、大人だけとなったらこうですよ。

　で、その酒屋さんで買ったお菓子の話をしようと思ってね。

　おい、前半の何なんだ、ってね。突っ込んだら負けです。このエッセイ、いつだってそうだったでしょ。今回はまだ本題に入るの早い方よ？

　ポテトチップスなんですわ。外国の。

　そこの酒屋さんって、お酒だけじゃなくて輸入菓子っていうんですかね、そういうのも扱ってるところなんです。で、お休みの日に一人で食べるポテトチップスを買おうかなって思って、せっかくだからスーパーに売ってない感じのにしようかな、って。

　そしたらほら、プリングルズとかが誘惑してくるわけですよ。

「ね、ね、お客さん！　懐かしいでしょ？　アナタ高校生の頃よく食べてたでしょ？」

　確かに。

　確かにお世話になりましたわ、サワークリームオニオンさん。めちゃくちゃ美味いの知ってます。知ってますとも。でも正直アラフォーの私には量的にもカロリー的にも厳しいんですよねぇ。特にカロリー。

　で、見つけたのが、もう名前は忘れましたけど、POPに『世界一美味しいポテトチップス』って書いてあったやつ。おっ、言ったな、と。『何とか空港（早速忘れた）のファーストクラスで出してるやつです』とかもね、書いてあるんですよ。うっそマジで？　何とか空港で？　ユナイテッドステイツ的な国の空港で？！

　そりゃあもう買うしかない。

　良いか、いまからここは何とか空港のファーストクラスだ。ユナイテッドステイツ的な国の空港なんだ。いや、ファーストクラスだっつってんだから、飛行機の中か。空の上だ。空の上なんだ。

　……うん、なぁるほど、これがファーストクラスね、ポリポリ。ただ、あれだな、私としては普段食べてるカルビーのポテトチップが最強だな。うん、私全然エコノミーで良いわ。拙者、JALとかANAのエコノミーで充分でござる。エコノミー侍。

　そうそう、それで思い出したんですけど。この話が二転三転する感じ。今回も順調に話がとっちらかってますね、それでこそ私のエッセイ。

　いや、そのポテトチップスにね、『since1994』って書いてあったんですわ。いや、世界一美味しいとかね、どこぞの空港のファーストクラスがどうたらって書いてたもんですから、何かこう……めちゃくちゃ歴史のある感じの老舗のやつかと思ってたんですよ。だとしたら100円ちょっとで買えるわけないだろって話なんですけど。

　何だよお前、1994年生まれなのかよ。全然若造じゃねぇか。そういやカルビーのじゃがりこも『since1995』だったな。そうそう、あいつは私が受験生とかそんな感じの時に出来たんだっけなぁ、当時よく聞いてたラジオのCMでじゃがりこじゃがりこ言ってたっけ。

　なんて書いてて思ったんですけど、私からすると95年くらいって全然最近なんですが、よくよく考えたら95年って20年以上前だったわ。じゃがりこにしても25歳だわ。立派な大人だったわ。社会人3年生くらいだったわ。後輩とか出来てめっちゃ頑張ってる時期だったわ。

　って考えたら御年26歳とかで世界一になってるそのポテトチップすげぇな。ZOZOTOWNの元社長かよ。いや、ZOZOTOWNの元社長のこと知らんけど。知らんけど書いちゃう。それがご存じ、私だよ。