第301話 もう歌えないかも

 ちょっと重めのタイトルで失礼します。宇部です。


 最近ですね、ふと、『自分の特技』って何だろうって考えたんですよ。

 とまぁ、読者さんは、タイトルから考えて、「あれっ、もしかして宇部さんって歌がめちゃくちゃうまいんじゃない?」って思ってくださったと思うんですけど、安心してください。ド下手です。あの、本当は結構うまいのに謙遜して~とかじゃなくてね、ガチのやつですから。とはいえ、全く音が取れないとか、リズム感が死んでるとか、そういうレベルではないんですけど。


 とりあえずまぁ、そこそこ下手なんです。


 で、私は皆さんも知っての通り、食うか寝るかカクヨムか妄想してるかの人間なものですから、ここでも妄想がスタートするわけです。


 もし、職場の人とカラオケに行くなんて事態になったらどうしよう、って。

 一度だけ一瞬危なかった時があったものですから、その時のヒヤリを身体が覚えているんですね。


 しかし私は昨今の流行りなんてまるで知らないわけです。

 スーパーとかで流れてるのを聞いて、「へぇ~、何か良い曲だなぁ。誰の何て曲?」って思ったら米津玄師さんのLemonだったりして、それを毎回聞くたびに「へぇ~、何か良い曲だなぁ。誰の何て曲?」って思ったりするレベルなものですから、オフィシャル髭ナントカさんも、やっとこの間「ああ、髭は生えてない人達なんだな」ってわかったといいますか。


 私が知ってる曲なんて、もう20年くらい前の浜崎あゆみとか、ELTとか、小室ミュージックしかないわけですよ。あとはもうテレサテンだ。


 けれど、私にはこれがあるな、っていうものがあるわけです。


 特撮とプリキュアですよ。


 職場の人達は基本的にママさんで構成されていますから、当時お子さん達が見ていた特撮とプリキュア、全部歌えます。しかもフルで。これで行くしかない。


 もうノスタルジックでしょうね。

 ああ、こんな頃もあったな、って。

 あの頃のあの子達はああだったな、こうだったな、って。

 

 ただ、プリキュアはですね、ちょっとまだ女児向けコンテンツとして歴史が浅いといいますか。お子さんが20代だったりすると見てない可能性ありますから。


 そんな時に役に立つのがアンパンマンですよね。こちとらOP&EDはもちろんのこと、主要キャラのイメージソングの方まで網羅していますから!!


 あと、40代50代のオッサン向けには昔懐かしのアニメ(ほぼほぼロボット関係)にも対応してますから。マジンガーでもグレートマジンガーでもどんとこい。イデオンでもゴーショーグンも任せとけ。


 そんなことを休みの日に考えてですね、PCで音楽を流して歌っていたわけです。

 洗濯も終わり、歌いながら干したりしてね。


 そして、気付いたわけですよね。


 曲はプリキュアでした。

 

 が、何を歌っても途中で何だか胸がいっぱいになってしまって涙がこみあげてくるんですよ。ちゃんと見たことがあるやつも、ないやつでも。

 たぶん、ちゃんと見たプリキュアのめっちゃ良いシーンが浮かんできちゃうんでしょうね、プリキュア頑張れー状態に入ってしまって、歌うどころじゃないんですよ。


 もうね、年を取ると涙腺が緩んでくるって言いますけど、まさかプリキュアの歌にすら感動してしまうとは。もうアンパンマンでは同じことが数年前に起こってますから。例えどんな敵が相手でも、の部分でもう泣いてますから。どんな敵が相手でもたった一人で立ち向かっていくアンパンマンの姿が浮かんできてもうヤバいですから。


 ああ、私はもう歌えないんだな、って。。


 職場の方からカラオケに誘われても断固として断ろう、と固く決意した朝でございます。


 

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