第266話 消える『アレ』の謎

 考えた人天才だな、って思うことがあってですね。


 フリクションボールペンですよ。

 あの後ろのゴムみたいなところで擦ったら、字が消えるってやつ。

 なので、契約書とかには使えませんし、伝票とかそういうのもアウトなんですけど、手帳に書いたりとか、ちょっとしたメモとかそういう時にめちゃくちゃ便利なんですよ。愛用してます。仕事では三色のやつ、プライベートでは単色(黒)のやつを。


 擦って消えるっていうのは、まぁ鉛筆とかシャープペンと同じなんですけどね、それがボールペンでも出来るってすごくないですか。昔、ボールペンの字を消せる砂消ゴムとかあったと思うんですけど、あれ結局紙を削ってる感じじゃないですか。いまでも現役なんでしょうか。

  

 で、フリクションなんですけど、厳密には擦って消えるというよりは、熱で消えるんですよね。摩擦の熱で消えてる。だから、別に擦らなくても消えるんですよ。私、コピーで消えましたから。あの何ていうんですか、ガラス面に置いてコピーする感じじゃなくて、一回コピー機の中に吸い込まれる感じのやつ。コピー機の中ってそんなに熱いのね、知らなかったわ。


 で、またも裁縫の話になるんですけど、チャコペンっていう、布に印をつけたりするための色鉛筆があるんですよ。

 単品でも売ってるんですけど、ウチの近くで買えるのは白、桃色、水色の三色セット(ホームセンター)か、白と桃色の二色セット(100均)。安いから100均の二色のを買ってます。

 水色がないからピンクを主に使うんですが、淡い色の布だと、まぁ見えない見えない。白はもっと見えない。


 私の中でベストなのは水色なんですが、二色セットのには入ってないのです。


 まさか、鉛筆で代用するわけにもいかず。いや、その内側で切れば……? などと試行錯誤していた時ですね、ネット記事で知ったんですよ。


 フリクションボールペンがチャコペンの代用として使える、と。


 嘘だろ? ボールペンだぜ? って思ったんですが、そう、よくよく考えたらですよ。あいつ、消えるんですよ、熱で。


 つまり、アイロンで!!


 というわけで、濃い色の布は白や桃色のチャコペン、淡い色はフリクションボールペンで印をつけるようになりまして。


 いやぁもう気持ちが良いほど消えるわけですよ。何せアイロンですからね。じゅー、って。


 でもね、実はこのフリクション。

 冷えると、消した字が復活することもあるんですよ。といっても、結構な寒さじゃないと出てきませんけどね。


 ということはですね。

 まぁ当たり前ですけど、インクは残ってるわけですよ。目には見えなくても、そこにいるわけです。色が消えてるだけ。

 だから例えば私が真冬に実家に帰って、外をうろうろしていたら、バッグの端の方とかから謎の線が……! みたいなこともあるわです。おそらく。


 スパイの暗号みたい!


 あと、もったいないから絶対やらないですけど、フリクションボールペン(もしくは替芯のみ)を茹でるなりしたら、最初から全部透明なインクになるんですかね。それで書いたらどうなるんでしょう。ユーチューバーさん、お願いします。


 愛しの彼に秘密のお手紙を書いて、これ、家に帰ったら冷凍庫に入れてから読んでね、みたいな。炙り出しの逆バージョンですね。これはロマンティック!(そうかな?)


 いや、これ、ダイイングメッセージで使えそうですよね。犯人にバレずに犯人の名前を書くわけです。

 でもただの真っ白い紙にしか見えませんからね、さすがの名探偵もお手上げ……、と思われたその時! 


 突然の冬将軍ですよね。


 昨今は異常気象ですから。もう何やかんや天のいたずらでいきなり氷点下とかになるわけです。いたずらが過ぎる!


 そして浮かび上がる真犯人の名前――!!



 とか思いましたけど、筆圧によっては読めなくもなさそうですね。残念。犯人に握り潰されて迷宮入りです。


 ていうか、そもそも死ぬ直前にボールペン茹でるとか出来るかなぁ。いや、普通に書いて擦って消せば良いのか。


 いやいや、普通に書いてる時点で犯人にバレるわ。


 やっぱり迷宮入りです。


 

 あぁそうそう余談ですけど、自作の『オリヴィエ旅行記』のタイトルをちょっと変えました。ラノベ風(?)に『~』をつけた感じです。もしかしたらこういうのをつければ「あっ、ラノベだ!」と思ってもらえてもっと読んでもらえるかな、って。浅はかすぎる。


 しかしまぁ、更新してませんのでね、PVは全然増えてません。ただ、もう少し様子を見てみようと思います。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る