第263話 体力がほしい

 何事もまず体力だなぁって、そう思うんです。

 運動とかじゃなくて。主に運動以外の部分で。


 そんなことを思うようになったのは、社会人2年目の時。ちょこっとだけ勉強を教える部署にいた時のことです。


 そこは、例えば450点(500点満点中)取れる子が460点取れるように~、というよりは、まずは200点目指そうか、みたいな子が多いタイプのところでした。


 そこでまず思ったのは、例えば何かしらの障害があるなどしてどうにもならない子は除いて、ただ単に勉強が嫌い、苦手で出来ない子というのは、体力がないんだな、って。それが第一印象というか。


 机に5分(勉強で)座っていられない。

 手が疲れちゃうから、漢字も単語の書き取りもしたくない。

 CMじゃないけど、身体のどこかに『やる気スイッチ』っていうのがあって、それさえ押せばそういうのが苦にならない身体にチェンジ出来ると思ってる。親も思ってる。


 運動ならまず身体を作ったりとか基本を叩きこんでから――って手順を踏むのに、勉強にはそういうのがないと思ってるようで。違うんですよ。ちゃんとある。


 いまのは勉強の話でしたけど、いや、何事にも体力が必要だな、って。


 社会人になればその日一日働ききるための体力がいる。別に外回りの営業じゃなくても、一日デスクワークするためにも体力がいるわけですよ。


 何が言いたいか、ってことなんですけど。


 小説を書くにも体力がいるな、って。

 一番最初に書いた時は、何ていうんですかね、いま以上に勢いだったっていうか、これがビギナーズラックっていうんだろうかって感じでわーっと書けたんですよ。その時はまだ息子がよちよちでずーっと家にいましたし、お昼寝の時とかに書けたんですよ。


 で、そのうちもう一人産まれてですね、よっしゃ私も働くかーってなってですね、今度は仕事と家事と育児と、ってなったわけです。

 まぁ私の家事なんて手抜きも良いところですし、育児だってその頃には旦那がばりばりの戦力でしたんで、大したことしてないですけど。


 それでもそれまでほぼ好きな時間に好きなこと(子ども達に邪魔されるけど)したり、おやつぽりぽりしたり(子ども達の目を盗んで)してたのが、出来なくなるわけですから。


 帰ってきたらまぁくたくたですよ。

 だけど書くのはもうほぼライフワークになってるから、PCでもスマホででも良いから書きたい。


 二足の草鞋どころか四足くらい草鞋履く感じなんですよ。そのための体力がほしい。いまは割と育児が楽になってきていますが、今度はそこにお裁縫が入ってきたわけです。相変わらずの四足の草鞋状態。


 

 そんでいまのところはとにかく長編小説を書ききるための体力が欲しいです。



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