第241話 青い鳥はここにいた
青い鳥ってね、いるじゃないですか。
違いますよ? 南米にいる感じのやつじゃなくてね。チルチルとミチル的な青い鳥です。チルチルといえば、月光条例最高でしたね、ってそうじゃなくて。相変わらず藤田先生の描く女キャラは艶かしくて最高だなとか、そうじゃなくてね。
いや、青い鳥っていうのはほんとに身近にいたんだな、っていう、そんな童話的なね、ほのぼのエンドに着地させるつもりで書いてるんですけど。私のことですからねぇ、うまくいくかは定かじゃないです。いつだって見切り発車。このエッセイ、プロットとかないですからね。頭に浮かんだことぽんぽん書いてますから。
枕なんですよ。
ほらね、もう全然鳥関係ないもの。
いや、ちょっとは関係あります。羽毛の枕出てくるんで。羽かよ!
いや、つい最近までのお話なんですけど、朝起きると、とにかく首が痛くてですね。昔はとりあえず寝て起きたら完全回復! みたいな感じがあったんですけど、30過ぎた辺りから寝てもどうにもならないみたいなことになってまして。特に腰ね。腰痛ね。宿屋で寝たら全回復のシステムってリアルの世界にはないんだな、って。RPGだったらよぼよぼじいちゃんの魔法使いも全回復してたのに。
ただ、疲れが残ってるとかそういうレベルのやつだったんで、さすがに痛みまではなかったんですよ。寝違えたかなとも思ったんですけど、それがずっと続いてて。何だ何だ。何が原因だ。
そこで気付いたんですよ。
私ね、短期間に2回ほど枕を換えてるんです。
最初羽毛の枕だったんです。だけどあれ、羽毛がピョコピョコ飛び出してきて、頭にチクチク刺さるんですよ。私の場合、基本的に寝る時はこのバリカタマイヘアーが刺さってるんですけど、明らかにマイヘアーじゃない何かがチクチクしてくるなって思ったら羽毛。チクチクはこのバリカタヘアーで間に合ってますから!
というわけで低反発的なやつ(ただし安物)にチェンジ!
前回の羽毛のやつはもう羽毛も少なくなってきてて(チクチクの度に私が引っこ抜いてるから)、割とぺったんこだったので今度は少々高めのやつに。
そしたら、何かこう……なんていうんですか、二重顎になっちゃう感じっていいますか。とりあえず高すぎたんですよ。でもそのうち馴染んでくるだろう、なんて思って使っておりましたら、娘がお昼寝の時に何でか吐いちゃってですね。まぁ、買い換えられる枕の上で良かったですよ。シーツを敷いているとはいえ、マットレスの上だったらえらいことですから。
で、今度は低めの枕にしようと、綿のやつを買ったのです。そば殻とか、何でしたっけ、あのストロー切ったようなやつ、あれとかじゃなくて、綿。そば殻とかストローみたいなやつだと、すぐ耳が痛くなるんですよ、私横向きに寝ることも多いので。
で、使い始めて数日後の出来事だったんです。首が痛いの。
ほぼ同時期に「いっちょ腹割ってみようぜ!」って旦那と軽いノリで腹筋を始めたもんですから、そのせいかな、って思ったりもしたんですけど(いまだに割れてません)、そっちの筋肉痛が治っても首は痛いままなんですよ。
そこでもしや、と思ったわけです。
枕じゃねぇか、これ。って。
それに気付いたのはまさに寝ようとベッドに横になった時だったのです。当然お店も閉まってます。何でも売ってるコンビニでもさすがに枕は置いてませんし。
どうする、どうする。
私の明日の首がかかっているんだ!
で、挟んでみました、バスタオルです。
とりあえずこれで凌いで明日にでも違う枕を買って来よう、と。
翌朝。
それはそれはもうすっきりと目覚めましたとも。
正直横になってる時は「やっぱり低いな」って思ってたんですけど、意外と合ってたみたいです。枕 on バスタオル。
まさかこんな身近なところに解決策が転がっていたとは、ね。
そう、青い鳥はこんな近くに……、っていう。まぁそんなオチになったわけですけど。
ただね、首の痛みは取れたは取れたんですけど……。
いまだに「枕低いな……」って思いながら寝てます。ほんとに合ってんの……?
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