第240話 白とか黒は良く見るけど

 コーディネートのお話です。


 そう、『』でお馴染みのコーディネートです。


 余談ですけど、この有名なだじゃれ、考えた人ってやっぱり東北辺りの人なんでしょうか。「~でねぇと」って良く言いますから。

 そんなことはどうでも良いのです。


 以前このエッセイのどこかで私の私服が強盗に近いということを書いたと思うんですよ。黒いパーカーに黒のスキニーパンツ、頭髪も黒で、顔半分を覆うマスクを装着、と。ただ、足元はね、なるべく明るい色をということで、赤いスニーカーだったりして。鞄もなるべく、なるべーく明るめの色をチョイスして、犯罪とは無縁な一般人ですよとアピールしているんですけど。


 そんなこんなで、まぁ全身黒になることは割と少ないっちゃー少ないんですよ。どこかに差し色は入れます。でも、スーツなんかだと上も下も黒っていうのは珍しくないですし、その上に黒いコートを着ることもあると思うんですよ。割と市民権を得てます、上から下まで真っ黒コーデ。


 で、美容室で読むファッション雑誌ですとか、それからネットなんかでたまに見かけるんですけど、いま、全身真っ白コーデもあるみたいで。恐ろしいのはその真っ白コーデしているのがママさんだったりするわけですよ。公園デビューは~とか、運動会コーデはこれで決まり! とかいって。


 もうどう考えたって正気の沙汰ではないわけです。

 そんな、真っ白い服着て子どもと出歩くとか、屋外イベントに身を投じるとか、自殺行為以外の何者でもないわけですよ。お主さては洗剤メーカーの回しもんだな? こんな泥んこ汚れもニノがナノで受けて立つとか、そういうことなんだろ?


 確かに爽やかですよ、白。何か良い人に見えますしね? 私みたいな腹の黒さが服の色にも表れてるみたいな感じとは違ってね。ただ、ボトムまで真っ白ってどういうことなのかと。

 えぇ~? 都会の道はどこも舗装されてますしぃ~? って!?

 舐めんな! 田舎も舗装されてるっつーの!


 もうよだれやら何やらで汚されることはないとわかっていつつも、白い服に挑戦出来ない私です。


 ただですね、例えば全身黒コーデとか全身白コーデはこのように市民権を得ているわけですけど、これが全身赤だったり緑だったりするとどうなるか、って話です。


 赤だったらまず間違いなく『コブラ』、あるいはいまなら『カズレーザー』ってあだ名がつけられるでしょうね。ピンクなら『林家ペー(女性ならパー子)』、緑なら『ミュータントタートルズ』でしょうか。いや、それとも『ハルク』かな?


 これがちょっと納得いかないわけです。

 全身黒はOKなのに、全身ネイビー(紺のパーカーにインディゴのデニムで既にリーチ)だと何だかなぁ、みたいな。さすがに私もね全身黄色とかそんなことにはならないわけですけど。ですけども。



 娘ね。


 最近ママチョイスのお洋服に文句つけるようになりましてね。自分で選んでくるようになったんですよ。


 もう、オールピンクね。

 濃淡あるけど全部ピンク。その濃淡の差もわずか。限りなくセットアップに近いピンクぶつけてくる。

 何ならジャンパーもピンクだし園バッグもピンク、靴もピンクですから。この辺は変えられないんだからせめてボトムに違う色を! とこっちは思うわけですけど、全身ピンクで攻めてくるわけです。


 靴下までピンク出してきますから。


 もうお前絶対パー子って呼ばれてるから。

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