第166話 束になってかかってこい

 私ね、CMを見る度に思うんです。

 何のCMって、あれね、シャンプーのCM。


 一日中まとまるだとかね、

 広がらないだとかね、

 しなやかだとかね、

 真っ直ぐだとかね、


 おう、やってみろや、って。


 この私の荒ぶる『バリカタハリガネ』を黙らせてみろや! ってね。


 一応、私もまんまと騙されて(言い方)それらのシャンプーを買って使ったりするわけですけど、いやぁもう全然ですよ。まとまるって何なのかな、って。まとまるっていう言葉の意味といいますかね、私の考えてる『まとまる』とメーカー側が考えてる『まとまる』の間にね、何かこう、ズレでもあるのかな、って。違う次元で生きてたのかなって。


 この程度でまとまってるとか片腹痛いからね? もう片腹どころじゃないわ、この痛み。全腹痛いわ。いや、普通に腹痛い、で良いのか。


 そもそも何でお腹が痛いのかって話なんですけど、ブラトップってね、あるじゃないですか。インナーじゃなくてね、普通の服のやつ。それだけで近所とかうろうろ出来るやつ。あっ、もちろん下は履きますけど。


 こないだシャツを着ずに寝てお腹冷やしたって話をしたじゃないですか。それからはちゃーんとシャツを着てますとも。着て寝てますとも。


 でも、ブラトップの場合って、あれ、お腹どうしたら良いの!?

 腹巻? 腹巻したら良いの?!

 寝る時の部屋着はまだしも、ジーンズとかそういうのを、インナーをインせずに着るの苦手なんですよねぇ。あれ? もうそこからして発想がおばさんなのかな? もしかしていまのヤングって、インナーをインせずにズボン(ズボンって)履いちゃうの? 汗かいたら気持ち悪くない? ああもうこの発想がおばさん?


 シャンプーの話じゃねぇのかい! ってね。

 まぁ、私のエッセイですからね。脱線は最早お家芸。


 でもほんと、シャンプーとかそういうのって、どうやって開発してるのかな、って。モニターとかしてないんですかね。この成分とこの成分混ぜときゃ、理論上まとまることになってるし、しっとりつやつやだし、って感じなんでしょうか。そんな机上の空論であんな自信満々なCM作ってるんでしょうか。


 いやいやそんなわけはない。

 ちゃんとモニターしてると思うんですよ。


 ただね、その人達の髪、大したことないんじゃないかしら?


 そこが言いたいんだ私は。


 10人中9人の髪がまとまったとしてもですよ。もしその一人が私だったら?

 このバリカタハリガネだったら? 君達メーカー側は、その9人の『元からある程度従順な髪』から得られた結果で満足しているのではないのか。

 

 良いか、そんなシャンプーでどうにかなるような毛髪のタイプはな、そのシャンプーじゃなくてもどうにかなるんだよ! 他社のシャンプーでもどうにかなるんだよ!

 君達が心血を注ぐべきは、私のような、もう美容室などのきっつい薬剤で黙らせるしかないレベル(それもそんなに持続しない)を化学の力でもって手懐けることなんだよ! 違いますか!


 ってね。

 CM見る度に叫んでますわ。喧嘩腰。


 もうね、シャンプー作ってるメーカーさんね、一番自信あるシャンプーとコンディショナーのセット持ってきなって。その自信、粉々にしてやっから。そこから這い上がってこいや。


 ほんと、花○とかP○Gとか資○堂とかユニ○ーバとかね、もうほんと束になってでもこの髪をどうにかしてみろよって、思ってます。


 暑さのせいでついつい口調が荒くなってしまう私でした。

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