第165話 えいごのおうた、ききたーい
我が家は基本的に休みが合わない家庭です。
日曜祝日が休みの旦那と、平日休みの私。
子ども達も土日祝日が休みの息子と、日曜祝日が休みの娘。
でも、たまに私の休みが祝日と被る時もあります。月曜休みが多いのでね、ハッピーマンデーってやつですよ。
とまぁそんな前振りでどんなお話をするかと言いますと、車内BGMのお話でして。
どこかのタイミングでね、たぶん特撮ソングやらアニソン(8割はプリキュア)がメインだと書いたと思うんですが、なかなかお休みが合わないこともあり、最近私は全然車に乗ることがないわけです。その車内BGMを聞いていないわけです。現在のヒットチャートを知らないのです。
特ソンとプリキュア、それから昔のアニソン辺りは私のiPodのやつなんですけど、久しぶりに乗ったらマクロスとか入ってましてね。
私、マクロスは全くといって良いほど通ってなくて。しかも新しいマクロスでしたから。『愛、おぼえていますか』ならギリギリわかるんですけど。あの、アイドルユニット? みたいな人達が歌ってるやつでした。正直私の苦手なタイプです。ラブライブとかアイカツですとか、そういうのが苦手なんです。ごめんなさい。
でも、娘はとにかくそのキャピキャピキラキラしてる感じが気に入ったらしく、その中のひとつをリクエストしたりして。
まぁ、我々の子どもだからな、遅かれ早かれこうなることはわかっていたさ。
そう思っていたわけです。
それから数日後のことです。
皆でスーパーに行こうとなりまして。
行きは息子のリクエストで『ウルトラマンガイア』。
となると、当然帰りは娘の番です。
「パパー、つぎはわたしのばんねっ!」
「はいはい、何聞くの?」
娘はもうウキウキですよ。
私はね、もうプリキュアでキャッキャしてた頃の彼女しか知らないから。ほんの数日前だけど、成長著しい幼児にとっての数日ってもう1年とかに匹敵するから。まじかよ。
とにもかくにもそんな古い情報で、何をリクエストするんだろうって思ってたらですね、タイトルの「えいごのおうた、ききたーい」ですわ。
えっ? 英語?
そんなのあったかな? ディズニーの何か? いや、私は入れてないけど? TSUTAYAで借りた、とか?
いや待て、娘は所詮3歳(もうすぐ4歳)。ただ単に出だしが英語の曲を『えいごのおうた』と言ってるのかもしれない。
「はいはい、英語のお歌ね」
何て言いながら、旦那がオーディオを操作するわけです。
「ねぇ、娘ちゃんの言う英語の歌って何なの?」
答えを待ちきれず、旦那に尋ねました。すると――、
「ボンジョビ」
「――は?」
「ボンジョビ」
ボ ン ジ ョ ビ !
「えっ? ぼ?」
「ボンジョビ」
「ぼ、ボンジョビの……何……?」
「イッツマイライフ」
イ ッ ツ マ イ ラ イ フ !
「ねー、娘ちゃん。これでしょ?」
「これこれー」
一体何がどうなって娘はボンジョビに手を出したのか。
いや、ボンジョビは旦那が好きなので、たぶん子ども達が寝てる時とかに流したんでしょう。で、たまたま起きてた娘が聞いたとかね、たぶんそんな感じだと思うんですけど。
いや、私もね、ボンジョビ好きですよ。
洋楽もよく聞いてました。
でもそれは中学~高校生とかだったはずです。さすがに3歳ではない。
まだ息子なら、と思いましたよ。彼はMAN WITH A MISSION(これも旦那の)をリクエストした実績がありますから。だけどまさかの娘! ファースト洋楽がボンジョビ!
母を越えた瞬間でしたわ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます