第99話 コットンの主役感
息子を産んだ時ですね、赤ちゃんのお手入れ用品ということでベビーオイルだ綿棒だってね、色々そろえるわけですよ。
いやぁ、赤ちゃんのお手入れ用具って可愛いですよ。爪切りなんてちっちゃーいハサミなんですよ。えぇ~そんなんでちょきちょき出来るんでちゅかぁ~? って。いや、出来るんですけど、こっちの心構え的にちょっと無理っていうか。あんなぷにぷにのふにゃふにゃの指にそんな刃物なんて……!! ってね。綿棒だってちっちゃいわけです。赤ちゃんのお鼻とかお耳なんてね、普通サイズの綿棒無理なんですって。入れてみ、入んねぇから。気持ち的にも物理的にも。
で、その中にですね、清浄綿もあったわけです。濡れてるやつ。それでね、色々拭き拭きしたりして。
商品名が、『キュアコットン』。
もうね、いまこのご時世『キュア○○』って商品は絶対作っちゃダメなやつ。
何でって? そりゃもうアナタ! 『キュア○○』ったらプリキュアでしょうが!! プリティでキュアキュアしちゃうでしょうが!!
そんなわけで、ふすぅふすぅと眠る息子の寝顔を見ながら想像するわけですよね。
キュアコットン、ということは、まぁ残りのプリキュアメンバーも布がらみになるだろうな、と。
そう考えると、確かにコットンっていうのは、なかなかに主役ポジとしてちょうど良いよなって。そう思いません? この、THE・庶民感。
仲間はそうですね、まず『キュアシルク』は外せないでしょうね。色は……青でしょうか。ちなみに最近の主人公はピンクじゃないといけない決まりになってます(そうなの?)ので、『キュアコットン』は自動的に桃キュアになります。
キュアシルクはお嬢様なので、庶民派のコットンと最初はちょっと仲が悪いです。戦いを通じて結束を深めていく感じ。
あと必要なのは黄色と、緑かな。紫でも良いですけど。まぁ最近の感じからするととりあえず4人は欲しいところでしょうか。
黄色は『キュアガーゼ』ですかね。これは優しい子ですよ。語尾は『~なのですぅ』とかそんな感じ。コットンと仲良しでしょうね。庶民仲間です。
緑、緑は……『キュアサテン』でいきましょうか。つるっつるのやつ。学生が文化祭の衣装なんかを作る時によくお世話になります。同じつるつる仲間ということでシルクと仲良く出来るはず。
せっかくだから紫も出しましょう。『キュアシフォン』です。これは幼女キャラですね。これでそっち方面のお友達も大喜び。
では彼女らは何と戦っているのでしょう。
布における悪、それはもう確実に『汚れ』でしょうね。どろんこ汚れに皮脂汚れ、あとはケチャップとか醤油とかね。そういった汚れと戦うわけです。たぶん心の汚れとかそんな感じでこじつけてきます。
そうなるともうスポンサーは花王かP&G、あるいはライオンでしょうか。この布キュア達とコラボした洗剤も出すでしょうね。
……イケる(確信)。
って、まぁここまで述べておいてなんですけど、私そんなにプリキュアは好きなわけじゃないんですよね。
『(元)魔法少女は激怒する。』https://kakuyomu.jp/works/1177354054887851566
って、もろプリキュアのパクリみたいなやつを書いておいて何なんですけど、なんていうか、この『私は全然そんなつもりなかったけど、妖精さんがどうしてもって言うし、なんか可愛いから、プリキュアやっちゃいますっ☆』というのが好きじゃない、っていうか。もちろんそんなのばっかりじゃないと思いますけど、『私、○○! プリキュアやってまーすっ☆』っていうノリがちょっと……。
父も母も妹も殺された上で改造されろとまでは言いませんけど、そんなサークル活動みたいなノリでキャピキャピされてもねぇ。
ただ、話は作りやすいですね。
いかがでしょうか、来年のプリキュア!
さぁ、とうとう明日は100話! とっておきで、とびっきりで、プレミアムで、メモリアルで、なんかこう……そういう気持ちで書いた普通のお話をお届けします!!
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