第98話 髪はイケメンの一部か否か

 イケメンって別腹みたいなところあるじゃないですか。

 恋人は恋人、旦那は旦那、イケメンはイケメンってね。昔からよく言うでしょ?


 別にそのイケメンとどうにかなりたいわけでもなし、遠いところから……主にブラウン管の向こうから……っていまはブラウン管じゃないですけど、まぁそういう位置から眺めていたいだけ。


 とはいえ、私、いまの若いイケメンはあまり好きではないんです。

 いや、恰好良いと思いますよ。ライダー俳優さんとかね、ピチピチしててね、良いわねぇって思うけれども。


 あぁ、ちなみに、これは完全に私の好みのお話ですから。わかってると思いますけど。「ちょっと私の○○キュンを馬鹿にしてくれたわね! プンプン!! こんなエッセイ炎上させてやる!」なんて怒らないでください。とりあえずその灯油缶を置きましょうか。マッチとライターもこちらで預かりますね。


 

 いや、私ね、どちらかというとおじ様が好き。

 渋いおじ様が好き。

 時代劇に出て来るようなおじ様が好き。

 もう何なら時代劇のおじ様俳優が好き。

 ちょんまげのカツラ、あれが似合う人って良いですよね。


 まぁつまり、今日はその『ちょんまげ(のカツラ)が似合う人って最高』って話なんですよ。

 松平健、高橋英樹、北大路欣也、松方弘樹。

 もちろんそんなに昔の人はね、知りません。私、安定のにわかファンですから。

 阪東妻三郎くらい有名なお方であればさすがにわかりますけども。

 阪東妻三郎といえばそのご子息である田村正和様も素敵ですよね。


 その中でも今回取り上げたいのが、北大路欣也様。

 ソフトバンクのお父さん犬の声もあててらっしゃる美声の持ち主。


 いまも充分りりしいですけど、これがアナタ! 若い頃の欣也様、マジパネェっすから!(急にチャラくなる)


 ちょっと前、昔の映画ブームが到来しまして、八墓村ですとか、犬神家ですとか、そういうのをよく見ていたのです。ね。ブームが来たってこんなものなのです。私はいつだって底が浅い。

 昔の映画ブームっていうか、横溝正史ブームじゃねぇのかい! と、それは置いといて。

 個人的に八墓村はトヨエツのが好きだなぁ。って、それも置いといて。


 その昔の映画の中にですね、『八甲田山』もあったわけです。高倉健さんのやつね。高倉健さんと北大路欣也様のやつ。

 まぁ、この感じからしてもおわかりいただけたかと思いますが、高倉健さんはそこまで私の好みではない。いや、素晴らしい俳優さんだと思うのですが、いま風に言えば『萌えない』この一言に尽きる。尽きるで候。なぜ急に侍口調になったのかわからない。わからないでモヤシ。モヤシに意味はない。たぶん疲れている。


 で、その八甲田山における神田大尉こと北大路欣也様がですよ、もうこれがもう! 昨今の所属事務所の力などでぐいぐい押してる若手俳優が100人くらい束になってかかってきても、小指1本でいなせるくらいの美男(宇部的には)なんですよ。少女漫画の方からいらしたお方かな? ってくらい。


 だってね、アナタ、ヘアスタイルがね? 軍人さんですからね、あれなんて言うの? 角刈りでもないけど、坊主ってほど短くもないけど、っていう感じなの。前髪とかもないわけ。麗しい富士額がコンニチハの大盤振る舞い! それでも恰好良いんですから。


 最近のイケメンと呼ばれる人たち、坊主頭にしてごらんなさいよ。そのふわっとエアリーな感じの前髪、容赦なくちょっきんしてごらんなさいって。



 うん、まぁ、それでもイケメンな人はいますけどね。


 とにかくそういうおでこ全開でも恰好良い人が好きって話でした。


 大丈夫? こんなんでもう98話だけど?

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