第85話 ダイイングメッセージのようなメモ
寝入り端にね、ふ、と思いつくことってあるじゃないですか。
あー、あれ買わないとなー、とか。
あの時のあれ、どこにしまったっけなー、とか。
あ、あそこにしまったかも。明日探してみよう、とか。
けれど、おそらくここを読んでいるような方々であれば、『ネタ』なんじゃないのかな、って。
私もそうなんです。
いやもちろんね、「ヤバい、週明けに持たせる雑巾2枚縫わないと……」とか、「これから暑くなるって聞いたから衣替えしたのに明日雨かよ。長袖出すかなぁ」とかもね、ありますけど。
でも、ほとんどの場合、ネタ。
主にこれの。
連載中の小説はね、すんばらしー展開とかってそんなに浮かばないんです。短編のネタはたまに浮かびますけど。ていうか短編といえば、
それはおいといて。
最近は仕事してても「何かエッセイのネタないかなぁ」の私なものですから、そりゃ寝入り端に浮かぶのもだいたいこれですよ。
そんなわけで、ぽっと浮かんだやつはなるべくメモするようにしているんですけど、あんまり眠たい時は「まぁ良いや。明日また思い浮かぶでしょ」って。
それで、もう一生思い出さなかったりするんですけど。
で、昨日の朝。
起きたらですね、このエッセイの0話、つまり小ネタストック部分にですね。書いてあったんですよ。
『エターナルガッツ』
って。
何これ。
ダイイングメッセージ?
いや、死んでない。私、生きてる。
とりあえず、調べますよ。
そしたら、こうね。
つまり、『永遠の内臓』。オッケーオッケー。成る程わからん。
いや、待て待て。今日日、ガッツを内臓の意味で使うことなんて日本語圏ではまずないでしょ。むしろ根性とかそっちの方でしょ。石松の方でしょ。
だからつまり、『永遠の根性』。これ。
だとしても!!
だとしてもだよ!
何これ。
何これっぷりが全然薄れない。むしろ増してる。マシマシ。
いやいや、落ち着け。落ち着け宇部。
きっとこれはあれだ。呪文とかそういうやつだ。よくよく考えたら『エターナル』ってめっちゃ中二が好きなやつじゃん? 『♰
成る程! つまり、そこから導き出される結論は――、
私の連載小説の中に今後登場予定の呪文とかそういうやつだな?
……私の……連載小説……?
片岡君(ファンタジーじゃない)と……オリヴィエ(ファンタジーだけどグルメ旅行記)……と……?
それとも毒島君(現代ファンタジー)? アレで使うつもりだった? そんな馬鹿な。
ちょっと待ってくれ。
どう考えても、エターナルガッツは私の作風じゃない。
もうさっぱりわからない。寝落ち寸前の思考回路が全くわかりません。自分のことが結局わからないタイプ。
それともあれかな、片岡君にそれくらいのガッツで臨んでもらおうってことなのかな? 確かにそれくらいのガッツは必要そうだしなぁ、あの子。エターナルに必要だわ。
あ、ちなみに。
次回更新するのは片岡君の方ではなく、オリヴィエになりそうです。なりそうっていうか、確定です。
そんなことノートに書けって話ですけど、いや、ちょっともう面倒なのでこのまま書きます。
前話で『世界の裏』に行く、なんてことを書いてしまったので、『世界の裏』に行きます。せっかくの10日目ですからね、特別編です。
というわけで、あの世界にお邪魔します。誰得なコラボ。
既に読んでくださっている方は、「おお、この世界か」と、もちろん読んでいない方でも楽しめるように書いているつもりなので、もう少しお待ちください。
と、本当にこういうことはノートに書けよ。
あともし、どなたか『エターナルガッツ』を使いたい、という方がいれば、もうどうぞご自由に。好きに料理してやってください。私には無理です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます