第70話 大槻問題

 大槻と聞いて、誰を思い浮かべます?


 カイジのハンチョウ? ですよねですよね。私、あのスピンオフ大好き。トネガワも読みました。というか、そっちを読んでからカイジを読みましたから。順番逆だろって? いやいや、そういうのもありますって。スピンオフから読者を得ることもね、ありますって。


 だから『大槻』といえば、ハンチョウの大槻班長が横綱なわけですけれども、ウチにもね、『大槻』がいるわけです。小結とか前頭何枚目とかってくらいですけど。何かそんなこと言い出しましたけど、もちろん相撲もね、ほとんどわかりません。

 何なら小結と小錦を混同してて、小錦っていう位があるんだと思ってましたから。お相撲さんって皆横綱って呼ぶと思ってましたからね。


 そんなレベルなのに恥ずかしげもなく書いちゃう。ここでなら書ける。だってもう皆さん宇部がそんなやつってわかってくれてるから。

 でも、奇跡的にわかってない人がいたら、それはもう、もう一度このエッセイを最初から読んでいただいて、各話1000字で要点をまとめてもらいますから。もともと1話1500字前後ですけど。句読点とか取り除けば1000字になるんじゃないですかね。知りませんけど。


 さて、そんな話がしたいんじゃないです。きっといまごろ、本名が『大槻』の方々は、「何だ何だ。俺に何の問題があるというんだ」と、ざわ……ざわ……してると思うんですけど、ご安心ください。あなたの話じゃありません。


 ウチのね、『大槻隆』の話。自作『片岡君はしゃべらない』に登場する、筋肉が服を着て歩いている男(大体の人間がそうです)こと、プロテイン営業でお馴染み、いまは花屋の夏果さんに夢中、の大槻隆なんです。


 そうそう、この夏果さんの『果』なんですけど。名前を考えるに辺り、当初は『夏華』かなぁ、と思っていたのです。そっちの方がばしっと変換出来るので。でも、何て言いますかね、私この『華』の字がちょっと恥ずかしい時があるんですよ。絢爛豪華すぎて、おそれ多いとでも言いましょうか。お花屋さんですし、『華』とか『花』の方が良かったのかもですけど。


 だけどね、彼女のイメージ、花よりかはスイカだったんですよ。違いますよ? Suicaじゃないです。そんな便利な女じゃないです。果実(野菜かな?)のスイカ。ああいうみずみずしい元気っ娘のイメージ。だから夏果さんになりました。余談です。このエッセイの99%は余談で構成されています。


 そうそう、そんな大槻隆のお話なんです。いえ実はね、当初、彼は単なるウザキャラだったのです。職場にひとりはいるじゃないですか、ああいう人。いや、プロテイン営業じゃなくて、何か暑苦しい人っていうか。そのつもりだったんですよ。脇役も脇役。癖の強いモブみたいな。


 そしたら意外とウケたもんですからね。何がバズるかわからないものです。いや、バズるって使ってみたかっただけです。言うほどバズってないです。バズるって何?


 いや、だからぽっと出のウザキャラの予定だったもんですから、名前をね、もう本当に適当につけちゃったんですよ。何ならちょっと苦手な人から拝借したというか。愛着が沸かないように。


 ところがどすこい。

 ここでも相撲要素出してきましたよ。これが伏線回収ってやつ……!? 


 今後夏果さんと良い感じになっちゃったら、隆さん、なんて呼ぶようになっちゃうのかなぁ、嫌だなぁって。ただそれだけのお話です。


 ただそれだけのお話でここまで膨らませるのが宇部クオリティ!! よいこの皆は真似するなよ!


 こんな話で平成を締めちゃうんだろうか、私は。


 

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