第54話 嘘を楽しむ
おいおい、エイプリルフールは終わったぜ? ってね。
いや、そうなんですけど、エイプリルフール当日もお話したとおり、常日頃から、「いや~実は○○でね……ってのは嘘なんだけど」をやらかしている身としては、もうエイプリルフールだからって、いちいちかしこまってちゃんとした嘘をつくこともないわけです。
だから今日はそういう嘘の話じゃなくて。
まぁ小説ってそのものが嘘の話なわけじゃないですか。
ネクラボッチで勉強も運動も出来ない僕だけど、ひょんなことから異世界に転生して、よくわからないけどイケメンだしチートだしウェイウェイウェーイって、まぁぶっちゃけ嘘の話じゃないですか。だけど、作者も読者さんもそれをわかって書いてるし読んでるわけですよ。これ真に受けてトラックに突っ込んでいったら大変ですからね。転生出来ないこと山のごとし。
で、この、『現実にありえないからこそ面白い』って話ももちろん大好きなんですけど、ちょっと現実にありえそうな要素が加わってるのがもっと好きだったりするわけです。
特撮を例にあげますと、異星人が侵略してきますよね。で、それに対抗するのが既存の国の機関だったりする、っていうのがもう良いわけです。さらに言うと、対異星人課みたいなわかりやすいやっつけネーミングが良い。ちゃんとお役所仕事感っていうか、車一台出すにも申請がいるとか、そういうのがほしいわけです。急がないといけないのに○○部長の判子がないから、とか、○○レーザー発射準備OK、後は承認待ちです、みたいな。あのぐだぐだ感! たぶんそんなの人気出ないと思うんですけど、毎回毎回こっちの都合で勝手にピンチになってしまうので。たぶん新人が備品の発注をミスって弾切れとか、そういうのもあります。
あとはあれですね。
ぶっちゃけ、本当にこれ嘘の話なんだよね? って惑わしてくるやつ。大好き。
もうありえそうでありえそうで、むしろあるよね、これ、ってレベルのやつです。
皆さん、『鼻行類』って本、ご存知ですか?
ハラルト・シュテュンプケ、っていう人の本なんですけどね、これ、丸ごと1冊嘘の本です。小説もそうだろって? さっきお前が言ったじゃねぇか、って? まぁそうなんですけど。
いやもうまじで騙されますから。絶対いる、絶対いるって思いますから。
むしろいるんじゃないかな? これはもはやいないとは言い切れない。
この奇跡の
とにかくそんな感じになりますから。
そんでやっぱりこの鼻行類に出会ったっていう経験も自作の『オリヴィエ旅行記』に影響してるというか、さすがにあそこまで「絶対いる!」ってほど書けてないんですけどね。それでも私の中ではかなり「っぽく」書いているわけですよ。
それはそうと、『オリヴィエ旅行記』、9日目スタートしました。ここで宣伝しちゃう。またしてもあんまり甘くならなかった。甘――――いっ! って叫ばれるくらい甘いのを書いてやるぞと思いつつ、気付けば微糖で終わるという、いつもの感じ。
いや、これはまずいですぞ、と古き良きオタク口調になりつつ、どうにか10日目で挽回(何を?)せねばと、いま10日目の朝食を書き終え、間食に入ったところです。えー、いまのところ、甘い部分はございません。またかよ!
エッセイってあれね、ついつい書いちゃうわねぇ。日記かよ、って。
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