第47話 カクヨム3周年記念選手権終了
タイミング的にこれが3月最後になるのかな、このエッセイの。
48時間という制限時間の中、トータル10個ものお題で書きまくった『書き手』の皆さん、お疲れさまでした。自分も含め。
分単位で次々とアップされていくKAC作品を読みまくってくださった『読み手』の皆さん、ありがとうございました。私のを読んでくださった方はさらに感謝申し上げます。
と、真面目なお話は165字で終了です。
一応ね、一区切り的な感じでね、書きました。はい。
で、今日のお話なんですけど、今日のテーマはずばり、『名字』! これでいきます。切り替えが早すぎる。
というのも、私、宇部、宇部はもちろんペンネームなのですが、リアルな名字はなかなかに珍しいやつでして。名字サイトなんかで検索すると、全国の世帯数3桁とかそんな感じなのです。
それがですね、嫁いだことによりおさらば。いまじゃ『佐藤』とか『鈴木』レベルの超メジャー名字になったのです!! いえーい!
何が良いって、一発で聞き取ってもらえる、ということ! 漢字も含めて!
そりゃあね、『さとう』にしても『佐東』とか『左藤』なんてのもあるんでしょうし、『ささき』も『笹木』さんにお会いしたこともありますけどね。でも、電話口で一発オーケーってのは素晴らしい。
以前は――
「宇部です」
『ルベさん?』
「宇部です。う、べ!」
『ヌベさん?』
「う! う! 宇宙の、う!」
『ああはい、宇部さんですね』
というようなやり取りが発生するわけです。実際はもっと長いです。私の発音に問題があるのでは、って? え、ええと……その……はい。それもあるでしょうけど。
そんなこんなで、例えばファミレスの順番待ちとかそういうのでは『山田』って書いたりして。佐藤や高橋は画数が多くて面倒だったので。
そんな快適山田ライフを送っていた時のことです。
当時私は
そんなわけで大家さんへの連絡以外では使わないという暗黙のルールがありました。
入居して1ヶ月くらいですかね、その電話が鳴ったんですよ。
大家さんから家賃の催促? まだ入居1ヶ月ですけど? それとも苦情? 私の鼻歌がうるさかったかな?
ドキドキしながら電話を取りますと――
『もしもし? ○○さん?』
「(咄嗟に)山田ですけど」
『あれ? 新しい人? 俺ね、前ここに住んでた人にバイト紹介してた△△っていうんだけど』
「はぁ」
『山田さんもさ、何かバイト探してたら紹介するよ。また連絡するね』
という。
当時は(いまもですけど)田舎娘ですからね、へぇー、都会の学生アパートってこうやってバイト紹介してくれるんだー、って感心したものです。
でも、後々考えてみるとですよ、そのバイトって、絶対コンビニとかファミレスじゃないですよね。そのアパートの近くに短大もあるんですけど、まぁ、あまりよろしくない噂があったりするところでして(夜のお仕事してる人が多いとか)、もしかしたら前に住んでた人もそういうバイトをしてたのかもしれないわけです。
で、もちろん後日談があります。
そんなやり取りがあったことなんてすっかり忘れた数ヶ月後のことです。
プルルルルル! プルルルルル!
「はいもしもし」
『あ、もしもし? 山田さん?』
「違いますけど」
間違い電話かなって、普通に切っちゃいましたよね。だって私、山田じゃないし。
で、切ってから思い出すんです。
あ、私、山田って設定だったじゃん! って。
まぁそれからその電話がかかってくることはなくなりまして、その後に怪しいバイトのお誘いだったんだなって気付いたもんですから、結果オーライだったんですけどね。
そんなわけで、皆さん、ちゃんと設定は最後まで貫きましょうね!
……そんな〆で良いのかな。良いわけないだろ。タイトル詐欺すぎる。
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