第22話 違いのわからない女
違いがわかる云々といえばあれですよね、名前は伏せますけど、インスタントコーヒーのあれ。
ぜーんぜん違いなんかわからない私です。
わかるとすれば、これがコーヒーか否か。
coffee? or not coffee?
匂いでわかるわ、それくらい。バッキャロウ、そっちはめんつゆだろ?
てな具合で。
まぁ、基本的に違いがわからない。間違い探しやったら、5個中7個見つけるくらい。最早わずかな印刷ミスすら間違いかと思ってしまうレベル。
もう単純に舌が馬鹿なのかもしれない。
だいたい温かければ美味しいって食べちゃう部分ある。で、回りの人が首傾げて「宇部さん……ちょっとこれ……?」って。「えっ? どうしました?(完食)」ってのもよくある話。
もうチョコとコーヒーがあれば良い。良いわけがないけど。
ただ、そんな愛してやまないコーヒーにしてもですよ。やれブルマンがどうだとか、ネルドリップがどうだとか、そんなのも一切ないわけです。缶コーヒー美味しいですね。雪○メグミルク(伏せ字ここで良いのかなぁ)のコーヒー牛乳サイコー。な人間であるからして。
しかし、そんな私に変化が訪れたのです。
いよいよもってわたくしも、違いのわからない女から、多少はわかる女にランクアップ! その兆しが舞い降りてきたのです。
良いですか、今回も宣伝回ですよ。ただし、宣伝するのは自作品ではありません。コーヒーです。しっかり伏せ字にしますけど!
いえね、私、さっきも言った通りで舌が馬鹿なもんですから、コーヒー(しかもインスタント)買うポイントも、安いか、否か!
質より量ってところあります。そんなんでコーヒー語ってんじゃねぇよって話ですけどね。いや、マジですみません。
ぶ、ぶつけないで、豆を! 焙煎直後の豆をぶつけないで!
それでも、まぁ有名どころのを押さえておけば良いだろうという、拘り0の志と財布を握り締めてスーパーへゴー。
やっぱりコーヒーといえばネスカ○ェ。もうダバダバ言わなくなりましたけど、違いがわかる云々といえばやはりこれ、ということで。違いのわかる人に憧れる私は、ネスカ○ェを買う(安ければ)わけです。
けれども、なんかねぇ、たまにコーヒーの味がいまいちだなぁって思うことがあるんです。美味しいんだけど、理想の味になってない。
とはいえ、計量してるのは私ですからね、きちんと小さじ何杯だとか、ちゃんと擦り切ってるかとか、そもそもそのスプーンで良いの? 的な問題があるわけで。
濃いめが好きなのでこんもり1杯。そのこんもりも『こんもりっ(ちみっと)』の場合もあれば『こぉーんもり(ヒマラヤかな?)』の場合もあるわけでして。
だから、「あー今日のは多すぎ(少なすぎ)たかな」くらいの認識だったんですけど、よくよく考えたら、もうかれこれ20年くらいコーヒー飲んでるのにいまだにちょうど良い量をはかれないのも問題があるわけですけど。
しかし! たまにね「おー今日のコーヒー美味しいじゃん」って日がある。何なら、ここ最近ずっと。
これってもしかして、コーヒー変えたから……?
そう、最近飲んでいたのはブレン○ィのモカだったのです。
私、モカが好きだったんだ!!
ネスカ○ェとブレン○ィって味違うんだ!!(当たり前すぎる!!)
それいま知るの!?
違いが分かった平成最後の冬でございました。
とりあえず、心の中でネスカ○ェとブレン○ィに土下座しときます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます