《春》の姿がとても美しくて愛らしく神秘的です。
かろやかな銀のクワイヤさんといい、《季節》という存在は本当に美しいですね。
そんな《春》がクワイヤさんにこたえるところで、気がつけば涙ぐんでいました。なんと優しいのでしょうね。
クワイヤさんのつまさきに口づけをするセツ、セツの代わりに怒るクワイヤさんの関係が、やっぱりとても好きです。
想像ですが、いつか《春》とハルビアの間にも、このふたりのような親しみと信頼関係がきずかれるかも……そうなったらいいなあ……と思ったりしました。
作者からの返信
ありがとうございます。
《冬》は狼《春》は鹿のかたちにしようと、書きはじめた時に決めていました。わたしはワンシーンの映像から小説を書きだすことが多いのですが、この場面は季節殺しという小説を思いついた段階から頭のなかにあった映像でもあります。小鹿のすがたをした《春》の角から美しいものが芽吹いて、やがて駈けだす。そうして終わらない冬が明ける……書いていたときに環境的にも私自身の精神面でも厳しい冬のなかにあったのもあって、とてもとても想い入れのある場面です。
クワイヤとセツの関係も、わたし自身非常に好きなのでお褒めに預かり、嬉しいかぎりです。信頼。そうですね、まさに信頼だとおもいます。いつか、ハルビアと春もこんな関係になるのかもしれませんね。
おお! 美しいですね。
形容し難いものを形容する。小説の醍醐味、そのオンパレードでした。すべてが異世界的なのに理解を置いて行かなかった。素晴らしかったです。
> 彼女が怒ってくれるから、セツは怒らずに済むのだ。
これはその通りだなって思いました。やさしい人の近くにはそういうふうに代わりに怒ってくれる人がいるように思います。
作者からの返信
ありがとうございます(n*´ω`*n)
美しい物語を、と祈りながら膨らみ続けた莟が、いよいよに花と結ぶのがこの三十九譚、四十譚だったのでそのように仰っていただけて、非常に嬉しいです。できるかぎり、映像が読者様の頭のなかに流れるように文章を書きました。詩一さんの想像のなかにも春をもたらせていたら幸せです。
そのくだりは実をいうと経験則です。わたしのために怒ってくださるひとが側にいてくださるので、わたしはずっとのほほんとしていられます(n*´ω`*n) 有難いことです