第322話怒り
「アキラ、俺の名前はやはり使うな。方針はコレに書いてある。最悪念話符を使って聞いてくれれば良い」
「穏やかじゃないですね」
「穏やかだった期間なぞ束の間だ。気が付けばすぐに面倒事だいい加減疲れた」
「そろそろ魔王でも名乗りませんか?」
「面白半分で名乗るもんじゃねぇよ。メリットとデメリットを天秤に掛けてメリットが勝つならやるがな」
「他称であって自称するもんじゃ無いですもんね」
アキラと他愛のない話しをして別れる。ここまでは楽だった。問題は次の交渉だ。面倒な奴との話し合いに数時間を費やし。なんとか落ち着いた。
翌朝ルイと合流し、ギルドへ向かう。当然待ち構えるはあの地雷女。
「お前自分より強ければなんでも良いんだろ?ホレ俺の師匠だ、当然俺よりも強い。コレで良いだろ? だから俺を面倒事に巻き込むな」
自分でも最低の台詞だと思うが好かれたい訳ではないのでコレで良い。問題はルイから出る魔力の放出だ。一人は前回同様失神。ガウは辛うじて意識を保ってる感じかな?
「ダイス、良い度胸だね。呼び出しておいてこの扱い。まさか上手く行くとは思ってないよね?」
地雷女は困惑して双方を見ている。怒るよりルイの魔力の圧と状況の危うさにそれ所では無いようだ。
「好みじゃなかったか。残念だな、お前は好きだろう?このくらいの年の子はさ。まさか自分と同じくらいの見た目のお子様が良かったか? 流石に俺でもそんな外道じゃねぇよ」
「へぇ。随分と威勢が良いじゃないか。どうだろう?最近修練の相手をしてなかったね。たまには叩きのめされるのは如何かな?」
「お断りだな。勝手に掛かってくる分には構わねぇよ。ただし、その時は俺はお前を殺すまではやめないし、俺が死ぬまでは止まる気も無い。いい加減良い様に使われるのはうんざりだ。これはギルド、アンタ等にも言ってるんだぜ」
「ダイス短い時間でしたがお疲れ様です。放逐するには力を付けすぎました、お望み通りこの場でその命頂きましょう」
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