第301話死体弄り
(お勤めご苦労様)念話符の向こうのルイは言う。
(刑期を終えたそっちの人か俺は?柄でもねえ道化を演じただけだ)
(こっちは王共々話を通したよ、ダイスはどうするんだい?)
(今回は立役者として堂々と出る)
(へぇ、どういう心境の変化かな?絶対になにか企んでるよね)
(詳しくは、そうだな。文面で渡すとする。今回の一件でおれは間違いなくこの大陸の中で名が知れる。遠く無いうちにあっちの大陸でも同じ事が起こる)
(当然だろうね。君は冷静の様でそうでない。この前も忠告したはずだよ。気持ちは分かるけどね)
(自分でも愚かだと思うよ。今回は修正不可の事態だ。だから、俺は逆に名を売る事にする)
(絶対君がやらないだろう事をねぇ。文面とやらが楽しみだ)
(そこで一応許可を貰おうと思ってな)
(流石に魔術関連は許容できないよ)
(それはありえないな。貰った剣を使うが晒しても問題は?)
(あれかー目立つからね。ところでさ、じゃあその剣は何で出来てるか当てれたら許可するよ)
(俺はアンタの息子の記憶を見ている。使ってもいたし、採掘もしていた。ヒヒイロガネだろ?」
(正解だよ好きに使うと良い。今の所扱えそうなのはいないみたいだしね)
(遠慮なく活用させて貰うよ。ではまた明日)
念話符を切ると俺は次に転移符を持ち、過去滝の近くに設置した場所へと飛ぶ。
ここは基本的に人はこない。来るにはメリットが少ないからな。保管した死体を取り出し、形を変えていく。木から浴槽に形を変更できるんだ、肉と骨の形を変えることが出来ないわけが無い。
と思ったがこれが異常に難しい。周囲の温度を調節し腐食が進みにくいように調整しているが最初の死体はタイムオーバーだろう。
悪趣味だ?全くもってその通りだ。だがこれは俺の愚行へのツケだ。
3時間が経過。ここで形は問題なく形成できる。次は色素の調整。
7時間後。ほぼ完璧だ。だが、こいつは時間切れだ。死体を処分する。
これで目処は立った。後は俺が目立ち覚悟を決めれば良い。
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