第251話報酬に百面ダイス
今俺は何をしているか?英雄の真似事をするペテン師?商人?いいや、今は農夫をやっている。まぁ普通ではないが。過去の彼の記憶から学んだ事に使えそうな物がある土の成分の均一化だ。必要な成分を足し均一化させそこに必要な生物や微生物を足す。
これで土は出来た。まあ、時間を置く必要はあるだろうが。この際、あの花畑の土を調べるのもありかもしれないな。
最終的には、残していった妖精が暮らせる環境がありさえすれば良いのだ。果実の木を持ってきて植えるのもありだろう。
ともかくだ、面倒事はまだあるが、急ぐような火急な物もない。今ある莫大な金を使えば引き篭もる事もできる、悪くない考えだ。
奴隷は買った分以上の働きを十分してるといえるし、さっさと解放して。雇用すれば管理する必要も無い、これ以上いい仕事も無いはずだし離職するとも思えんしな。例えして、誰かの元で同じ事をやろうとしても上手くは行かないしな。
よし、資材や食料を買い漁って引き篭もろう。
そう思った時だった。身に覚えがある感覚が襲う。自称神様だ。
「自称ではないのだがな。それとまだ隠居されるのは困る、お主は神々に期待されてしまったからの」
「冗談じゃない、厄なんて生易しいものじゃないよなそれは?」
神は困った顔をしながら「発端はこちらだが、お主があまりに良い仕事をしたからな。遠く無いうちに神々から似た依頼が来るじゃろう」
「会う度に思うんだが神様って奴は毎度口調が違うのか?」
「そうさな、ここの世界では神は単体であり複数でもある。そういう存在が複数この世界では存在する。無論わしとて例外ではない」
「へぇ。あまり興味ないな。で?今回は何を?」
「報酬じゃよ。報酬はいつも通りといっても今回は少し仕様が豪華じゃがな。さて振るが良い」
都合が良いときだけ体が動きやがる。しかし、百面ダイスなんて初めて見た。サッカーボールサイズだし。
出た数字は67大きいければ良いのやら小さいほうが良いのか?出目的にはなんとも言えない。
「確かに見届けた。しかと確認し、今までのように節度ある使い方をしてくれると助かる。これから面倒もあるじゃろうが、切り抜ければ相応の礼をするはずじゃ。悪い事ばかりではないぞ、こればかりはお主以外には頼めそうに無いでな」
がんばれよと言わんばかりに手を振り神は消えた。
面倒極まりないが、今まで受けた恩恵を考えれば仕方ないのか?とりあえずまずは。
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