第139話滝
力と付く物は大体有限である。宿で休む途中で自身の魔力をほぼ使いきり、倦怠感に襲われる。この倦怠感だが、俺は耐性があるから、まだ良いが、普通の魔術師なら酷い苦痛に違いない。何故魔力が枯渇しているか。簡単だ、16箇所も転移符を起動し続けてれば当然だ。
持続時間は色々してある程度魔力を消費して、7時間持った。秒で1トンに届かない程度の水量だ2万5千トン程度は送り込めただろう。一般的なプール50杯分くらいだろうか?全く足らないだろう。
これはもう少し、効率を考えた方が良さそうだ。一旦水は止めて更に上流にいくとしよう。その前に寝よう。
起きたのは昼過ぎ、連泊で金を払っていたので良かったが、違っていたら嫌がられた事だろう。食事は遠慮した。いろんな意味でこの世界の飯は怖いからな。
転移符を回収しながら、上流へひたすら上る。なんでもでかい滝があるらしい。
あった。凄くでかい。滝の幅が数キロはあるだろうか?これだけでかい川の水量を支えているのだ当然ではあるが、圧巻だ。日本ではまず見れない光景だ。
そしてこの滝の周囲、非常にマナが濃い。霊脈でもあるのだろう。非常に都合が良い。消費魔力はこちらで賄えば良い。
滝の側面に向い、滝の内側に転移符と足場用の魔術をセットで投げ込む。出来るだけ奥に行くようにセットした。魔術を複数起動しないと滝に押し潰されるので、中々神経を使うなこれは。
設置が済むと、周囲の魔力を取り込むように術式を組む。これで完成だ。滝の内側の水を削るように転移させる事に成功した。隠蔽するまでも無く、分からない。これを10箇所設置した。危険な橋を渡っただけあって見返りはでかい。
駄目にした転移符も結構な数になってしまった。また作るか。
泉の方の様子を見に行ったがまだ地に吸われて溜まった実感は持てない。水捌けが良すぎではないだろうか?頻繁に様子を見に来た方が良さそうだ。
長期的に考えると泉の段階を見て、王と交渉した方が良さそうだ。
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