第122話商売ルート
そういえばこの島の代金だが、物凄い速さで返済しているらしい。ルイの作ったポーションは他のポーションが霞む程に効果が良く、高値で取引されているらしい。
交渉時にルイが、ギルドとの取り分を3割、こちらが7割にしたお陰で収入がでかい。更には蜂蜜や蜂蜜漬け。ミードはあまり作ってないが、ガウ用に少し作った物の一部が市場に流れてるらしい。ルイの仕業だろうが、売り上げとしてこちらへ返済になってるから良しとしよう。
それと、妖精の実の蜂蜜漬けだが・・・会うたびにまだ次はないのか?とせかされるくらいに売れているらしい。妖精の実としての効能を勿論、味も格別。希少性が高い事も相まって、ビンテージ物の酒のような扱いになっている。
これだけ派手に売れれば、当然よからぬ連中も出てくる。しかし、そこは総長自らの案件という事で、軒並み潰されていったそうな。残念な事に他のギルド長もその中にいたようだ。
せめてもの救いは、出所が全く分かっていないの一言に尽きる。製品は全てガウのギルドの倉庫に運ばれる。当然ルイの転移符経由でだ。庫の事を知るのは総長、そしてガウのみ。お陰でガウのギルドは何度襲撃を受け、嗅ぎ回る者も絶えないそうだ。
ただ残念な事に、必要な時出荷分しか渡してないので、襲撃を成功させても、忍び込んで盗み出そうとしても。肝心な現物が無い。隠蔽された転移符を見つけ出せたとしても、その行く先は一時倉庫の牢獄の中。札は牢屋の外にある為逃げれない仕組みだ。
現時点で牢屋までたどり着いた賊はいないが・・・
大まかな仕組みはこうだ、総長、またはガウが注文を念話符でルイに届ける。俺がルイがこの島に設置した転移符の所まで商品を届ける。
ルイはそれを監獄へ転移符を使い届ける。総長がそれをガウのギルド倉庫に転移符で届ける。何故ここまで面倒な手順を踏むかと言うと、島に誰も入れない為だ。転移符が島と繋がるのは俺かルイが持つ転移符の2枚のみ。ルイも俺の性格を理解して配慮してくれたのであろう。
本人曰く、金のなる木は大切にしないとねだそうだ。
最近スキルを一切使ってない。そろそろ詳細に確認するべきだろうか? いや、もうすぐあの魔術下でもなにか掴めそうだ。それがおわってからでも遅くないか。
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