第100話帝国に向おう
空を駆ける魔術、その有用性はこの世界では、とてつもない大きなものだ。よって、俺は指名手配中だ。御丁寧な事に、似顔絵まで付いてやがる。
せめての救いは犯罪者としての手配書ではなく、探し人、重要人物としての手配書だ。お陰様で、この国ではもう町に寄るのは難しい。
幸い、物資や食料は十二分にある。生きてく分には不自由しない。
さて、今向ってる先だが、追っ手の一番来にくい国を目指している。今この国に侵攻しているローラン帝国である。
かなりの国力の独裁国家。工兵が優秀との事、なんだかローマに通じる物がる気もする。この国はとにかくでかい、国境を越えてしまえば俺など、砂漠の中の砂一粒にしか過ぎない。国境は、夜闇に紛れて上から越えれば問題ないはずだ。
ちなみにこの国、最近一つでかい国を併合している。教国らしいが、併合前に既に瓦解していたらしい。ルイの仕業である。
まだまだ道は長いが行くしかない。それまで風呂はお預けか・・・辛い。
その頃
「足取りは掴めましたか?」
「いいえ、影も形も見当たりません。可能な限り広域に探索をかけておりますが、何分時期が時期ですので、人員が確保できておりません。ローラン帝国を迎え撃つ予定の平原の工務がまだおわっていません」
光が見えたと思えば、逃し。現実は迫ってくる。
「探索は最低の人員で行い。残りは工務に回しなさい」
私は何を間違えたのでしょうかね。空を駆ける彼がいれば・・・いいえ、今は目の前の脅威について考えるべきですね。王にも呼ばれていますし、本当にままならない。
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