第7話小金持ちになる?
面白いと思った事等、何時振りであろうか?この世界を創造して数千年になるが。新しい事象が起こるのは久しぶりだ。しかも求めていた事象だ。
この世界自体あの世界の神々に見せてもらった、人間の創作物を再現しようと作った物だ。これでまた一歩近づいた。
あの人間が創作物自体を知っているのも良いのであろう。今までは文化や技術を持った人間を連れてきていたが。今回の気まぐれは正解であった。しかし、あの人間は弱い。自分で与えておきながら言うのもどうかと思うが。出目の事なので仕方ない。
そこでだ、チャンスを与えようと思う。特別褒章という奴だ。無論、あまり優遇しすぎる訳にもいかん。与えるのは下位半分の中からランダムにするとしよう。
その頃ダイスは・・・町を見て絶句していた。まず臭い、となれば当然汚い。下水とかないのだろうか?そこいらに汚物が・・・
「案内はここまでだ。短い間だったが楽しかったよ」と手を振ってリュートはいってしまった。あまりに急だったので、お元気でとしか返せなかった。
まず最初に向ったのは、この町で一番大きな店だ。コアとゴブリンからでた魔石を売らなければならない。それに試してみたかったことがある。ステータスは鑑定先生のように絞り込めば多分汎用性があると思う。それを実践しようと思うのだ。
交渉力6・・・やっぱりあったか・・・これを3上げて売却に臨むとしよう。
店に入ると色々な物が置いてある。武器から食料から家具なんかも置いてある。
俺は店員がいるカウンターに向うとコアを一つ取り出して「買取お願いします」と古本でも売るかのように店員に話しかけた。
畏まりましたと、店員はコアを受け取ると。それを見て少々お待ち下さい、とコアを一旦返却して奥に行ってしまった。
少し待つと「こちらにおいで下さい」と言われるがままに奥の部屋に進む。
そこには恰幅の良いおっさんが待っていた。
「ようこそ我がリグ商会マキラ支店へ、私は支店の長のトルと申します」軽い自己紹介をこちらもすると交渉だ。
まずこのおっさんの交渉力と思考を確認しよう。
交渉力10、思考30とりあえず3下げておく。
ついでに買い取り金額を無理やり表示させて+3しておく。単位が無いので駄目な可能性は高いが駄目元だ。
綺麗な状態のコアは珍しく、このコアはその中でも更に状態が良いのだとか。倒すのに外傷は0だから当然といえば当然だ。
交渉結果。コア1つで小金貨4枚、魔石は小銅貨5枚で買い取ってくれた。交渉力を上げた所で実際は価値その物が想像が付かないのでなんとも言えない。しかし、これだけあれば路銀には困らないのでよしとする。
お金を受け取ると店を後にした。
その後この店はコアを小金貨5枚で売っている。+3の効果で買い取りの硬貨が+3枚になっている事に気付くのはもう少し先のお話だ。
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