第5話久方ぶりの解放感

動かなくなったスライム君は、某RPGのように一瞬で消えお金と素材に変わる事は、なくその場で徐々に溶けていた

「やっぱりお金に変わる方がおかしな話だよなー」そう誰もいない事は、わかっていても呟いてしまう。思えば今までいた世界、あの職場では、出社時の挨拶、言われた事の返事、退社時の挨拶しか話さなかった、皆神経をすり減らし周りを蹴落とし上へ上へと登りつめるのに躍起になっていて雑音や、話し声などは、めちゃくちゃ怒られたもんなと一人考えこんでふと気づいた…今俺は好きな事をやれる朝早く仕込みをして夜遅くまで皿を洗い続け死んだように眠る事もない!!「…自由だ、いょっしゃぁぁ!!自由だぁぁぁ!!」誰もいない星が輝く夜空に伊藤の解放された叫びが響く、そして伊藤は、決心した「俺は、俺はここで自由に好きな料理を作って自由に暮らしてやるっ!!」そう言い放って伊藤は、自分が今決めた信念とも言えるものを貫くため星が瞬く野原を意気揚々と進んでいった

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